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2026年02月26日

ハンガリー医学生、タイで熱帯医学短期研修に参加

 皆様こんにちは。ハンガリー医学部4年、スウィーニーです。今回は最近あったホットなニュースをお伝えします。ヨーロッパの話題ではありませんが最後までお読みいただけると嬉しいです。

 2月15日から2月19日までタイのマヒドン大学で熱帯医学短期研修に参加しました。日本のドクターをはじめとする計25人が参加しました。

 たったの4日間でしたが、異なるバックグラウンドを持つ参加者の生き生きとした熱心に学ぼうとする姿には感銘を受けました。普段英語を使わない環境にいるのにも関わらず、英語での授業を消化し自分の意見を英語で伝えられていたのには先生方の能力の高さを感じました。

 1日目には顕微鏡と患者の便を用いて、実際にラボでどのように検査が行われているかを体験しました。生理食塩水やヨードを便と混ぜるところから始め、実際に条虫の卵が見えた時には嬉しかったです。それもそのはず、顕微鏡を使い慣れていないものにとってはゴミも寄生虫の卵も全部一緒に見えてしまうし、高倍率でも発見しにくいものもあり教科書の写真通りにはいかなかったからです。 

 また、顕微鏡を用いてマラリアの種類の同定をするのは一筋縄ではいきませんでした。このような時、疫学を参考にすることや顕微鏡で別のもっとわかりやすい部分を探すことが大事だとわかりました。種によって治療薬等が微妙に異なるので、実際に自分が働いている立場だったら責任は重大だなと思いました。

 2日目は病棟に赴き、実際に患者さんの問診、診察を行いました。タイでは現在乾季であり、雨季に比べて熱帯病の患者数が少なかったにも関わらず私たちのためにできる限り調整してくれた病院側には感謝しかありません。リソースも限られているので次の検査に移る前に血液検査などの今あるデータから鑑別を行い検査前確率を上げるように努めていることが重要なポイントでした。

 3日目にはデング熱の患者さんへの問診を行いました。突然の高熱が出て、蚊が媒介する感染症と一口に言っても関節痛、全身筋肉痛を呈するチクングニア、結膜炎や胎児に後遺症を残すジカ熱、そして血小板の低下と赤血球の増加、眼窩痛をみせるデング熱では特徴が異なってきます。現地のドクターが経験やデータに基づき的確な診断を下しているのに熟練した技術を感じました。

 最終日にはハンセン病の病院を訪問しました。患者は基本病院の周りにあるハンセン病の患者でできた村のようなレプロサリウムから外来で通院しています。またタイのハンセン病のケースは減少していますが、まだまだ数の多い周りの国ミャンマーやラオスからの患者も無料で診察しています。事前の授業でハンセン病について学習していたものの実際に皮膚の白斑や尺骨神経の肥厚、皮膚感覚の低下を見ることができたのはとても貴重な経験でした。レプロサリウムがバンコクから30分ほどのところにあることや患者の寂しげな表情が差別された背景を物語っているように思います。ただし、タイがどれだけハンセン病に向き合ってきたかというポジティブな側面も感じることができました。新しいケースを生まない、早期治療を行うことで不可逆的な神経や皮膚病変を防ぐなどのゴールを立てて努力しているとわかりました。

 この研修を通して、ハンガリーで学生生活を送っていては絶対に出会うことのない方々とお話しする機会を得られました。また先生方の知識や経験、物事を見る視点に接せたことは学生として学校で教わるものよりもはるかに感動的でした。

 残念ながらハンガリーの教育システムは詰め込み式で、メンターが手取り足取り学生一人一人に向き合ってくれる環境ではありません。どんなに嘆いても、3年後には初期研修がやってきます。今回の研修を通して、将来は国境なき医師団に入りたいと思うようになりました。これからは一歩踏み出して、フランス語の習得とヨーロッパ旅行をしながら残りの学生生活を送りたいと思っています。

最後まで読んでくださってありがとうございました。

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ハンセン病の病院から見えた景色。手前に広がるのが患者の居住地域であるレプロサリウム。後ろの橋を渡った先はタイの首都バンコクである。このコントラストが印象的だった。

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バンコクの三大寺院の一つであるワット・アルンで。滞在中には仲良くなった先生と観光をする機会もあった。気温は35度、日差しも強い中移動したのはいい思い出だ。



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2026年01月23日

ルーマニアの医学部で学ぶという選択

こんにちは、はじめまして。
ルーマニアの医学部に在籍している Axel と申します。

今回は、青年部ブログ係の方からご依頼をいただき、
僕自身の経験をもとに
「ヨーロッパの医学部で学ぶという選択」についてお話ししたいと思います。
最後まで見ていただけると嬉しいです。

まずは簡単に自己紹介からさせてください。
僕は日本の公立高校を卒業後、中国政府奨学金を利用して北京大学に合格し、在籍していました。
しかし当時は、中国のゼロコロナ政策の真っ只中で、現地に入国することができず、
授業はすべてオンラインで受けていました。

しばらくはそれでも続けていましたが、
ある日「次の年も引き続きオンライン授業になる」という通知を受け取りました。
その時に、「このままで本当にいいのか」と強く考えるようになり、転校を決意しました。
教授からは正直かなり厳しく叱られましたが、最終的には休学という形を取り、
その年の10月にルーマニアの医学部へ転校しました。
現在は、ここで医学を学んでいます。

ところで、皆さんは「ルーマニア」と聞いて、どんなイメージを持ちますか。
ドラキュラでしょうか。
音楽だと TOCA TOCA を思い浮かべる方もいるかもしれません。
正直、僕自身も来る前は、ほとんど何も知りませんでした。

実際に生活してみると、食事は美味しく、
レストランの値段も日本とそれほど変わりません。
物価は全体的に安く、治安も比較的良いです。
夜に一人で歩いていても、怖いと感じることはほとんどありません。
ヨーロッパの安全都市指数で、ルーマニアの都市が上位に入ることもあります。

次に、ルーマニアの医療制度について少しお話しします。
ルーマニアは社会保険型の医療制度を採用しています。
公的医療保険が中心で、診察・入院・手術の自己負担はゼロ、
もしくは非常に低額です。
救急医療は、保険がなくても無料です。

一方で、待ち時間が長いことや、病院設備の老朽化、
医師や看護師の人手不足といった問題もあります。
そのため私立医療が急速に発展しており、
軽症から中等症は私立、重症は公立、という使い分けが一般的です。
医療ガイドライン自体はEU基準なので、知識レベルは西欧に劣りません。
課題は、やはり設備・人員・そして予算です。

ここからは、ルーマニア医学部の教育システムについてです。

近年、ヨーロッパで医学を学ぶ選択肢として、
ルーマニアの医学部が注目されるようになってきています。
ただし、その理由は「学費が安いから」だけではありません。

ルーマニアの医学部は、2005年のEU指令に準拠した教育体制です。
医学部と歯学部はいずれも6年制で、
卒業時にはMD、ドクター・オブ・メディスンに相当する学位が授与されます。
条件付きではありますが、卒業後はEU圏内で医師資格の認証が可能です。
カリキュラム構造は、ドイツやフランスの医学部とほぼ同じです。

ここからは、実際に通ってみて感じるリアルな話をします。

まず一つ目は、基礎医学の比重が非常に大きいことです。
解剖学、組織学、病理学が特に重視されていて、
暗記量は正直かなり多いです。
さらに、現在でも口頭試問、いわゆるオーラルエグザムが普通に行われています。

二つ目は、試験の厳しさです。
一発試験が多く、再試験はありますが、有料の場合もあります。
評価は非常にシビアで、情け容赦はあまりありません。
一般的には1年生で10〜30%が脱落すると言われていますが、
私の代では、1年生の段階で約4割から5割が脱落しました。
「お金を払えば卒業できる」というイメージは完全な誤解です。
真面目にやらないと、普通に詰みます。

三つ目は、教授の裁量がとても強いことです。
これは日本との大きな違いだと思います。
同じ科目でも、教授によって難易度が大きく変わりますし、
採点基準が不透明なこともあります。
口頭試問での評価比重も高いため、
人間関係や態度、出席状況が想像以上に重要になります。

最後に学費についてですが、
ルーマニアの医学部の学費は、年間およそ6,000ユーロから8,500ユーロです。
西欧の医学部と比べると、だいたい3分の1から5分の1程度です。

ただし、
「簡単に卒業できる」
「医師のレベルが低い」
そういった認識は、実態とは真逆です。

個人的には、ルーマニア医学部は
「安いけれど、かなり厳しい」
これが最も正確な表現だと思っています。

最後に、私自身の将来のビジョンについてお話しします。
私の目標は、医師としてドイツで働くことです。
これは憧れや雰囲気といった曖昧な理由から決めたものではありません。
医療制度、教育体制、医師の働き方、
そして長期的なキャリアの持続性を冷静に考えた結果、
私にとって最も合理的な選択肢がドイツでした。

現在ルーマニアで医学を学んでいるのも、すべてこのビジョンにつながっています。
EU基準の医学教育、英語での専門知識の習得、厳格な試験制度、
多国籍な環境での競争。
どれも決して楽ではありませんが、
将来ドイツの医療現場に立つための準備期間だと考えています。

私の目標は、特別な医師になることではありません。
科学的根拠に基づいて判断し、安全な医療を提供し、
患者と誠実に向き合い続けること。
そのために必要な環境を選び、
その環境に到達するための努力を重ねる。
それが、私の考える医師としてのキャリアです。

最後まで御覧いただきありがとうございました。
なにか質問等ございましたらできる範囲内でお答えいたしますので
ご連絡いただければと思います。
この記事が少しでも皆様の参考になれば嬉しいです。

AXEL ASHCROFT




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2025年12月27日

イギリス医学部:出願から卒業までの流れ

初めまして。イギリス バッキンガム大学医学部4年のゆうすけです。
今回がブログ初投稿となります。どうぞよろしくお願いします。
イギリスでは日が短くなり、朝晩の病院への行き帰りに暗さを感じる季節になってきました。
今回は、イギリスの医学部生活の全体の流れを、かいつまんでお話しできればと思います。

高校留学と進学
私は日本の中学在学中にイギリスの全寮制高校に留学し、そのまま医学部へ進学しました。
中学受験はせず公立校に通っていたため、寮生活はかなり大きな変化でした。しかし、友人や先生と過ごす時間が多く、中学生という早い段階から自己管理能力が求められる環境で生活できたことは、異なる文化や価値観に触れる良い機会となり、英語力のみならず人間的な成長にもつながったと感じています。

大学受験制度
イギリスの受験制度は、日本でいうところのAO入試に近い形式です。
イギリスの高校最終学年にあたるYear13(18歳)では、最終的にA-level(日本の高等教育に相当)もしくはIB(国際バカロレア)という全国統一の学力資格試験を受験します。私はA-levelを受験しました。A-levelは基本的に3教科での受験となりますが、IBでは6科目に加えて、最終試験のほかに課題論文や課外活動なども評価対象となります。

大学への出願は、医学部の適性試験であるUCATの結果や自己推薦文とともに、UCASという機関を通して一括で行われます。合計で5つの大学に出願でき、そのうち医学部は4校までに限られています。
UCASを通した出願は最終学年の開始時に行われるため、この時点ではA-levelの試験はまだ受験しておらず、学校から提示される最終成績の予想評価を提出する形になります。
また、UCAT(University Clinical Aptitude Test)は、Verbal Reasoning、Decision Making、Quantitative Reasoning、Situational Judgementの4項目から構成されるコンピュータ試験で、早めの準備が重要です。普段の試験内容とは異なり、慣れていない形式だったため、私自身はA-levelよりもUCATの対策に苦労した記憶があります。
日本の大学受験のように、学部ごとに出願に必要な科目は異なるため、A-level開始時の科目選択が重要になります。また、受験科目が少ない分、課外活動に充てられる時間が増え、自己推薦文に記載する、いわゆる「ガクチカ」を積み重ねる時間も確保しやすくなります。

書類審査の後に面接が行われ、最終的に大学から提示されるオファー(条件付き合格)以上の成績を本試験で取得できれば、正式に合格となります。
私の場合、UCASを通した医学部への出願ではオファーを得られなかったため、私立であり、UCASを通さずに出願できるバッキンガム大学へ進学しました。
A-levelは受験科目が3科目と少なく、学力だけでなく医師としての適性や志望理由も評価される点が、日本の受験制度との大きな違いだと感じました。

医学部生活
医学部のカリキュラムは、日本と大きくは変わりません。
最初の2年間は基礎医学中心の座学、3〜5年次は病院やGPでの臨床実習が中心となります。大学によっては研究年(Intercalation)が挟まれる場合もありますが、バッキンガム大学ではその制度はなく、直接実習課程へ進みました。
臨床実習では、実際の患者さんと接したり、先輩医師の働きを間近で学んだりする機会が多くあります。学生自身が問診や手技を行うこともあり、前半の講義中心の期間と比べ、後半の臨床実習は特に楽しく、多くのことを学べました。
イギリスにはNHSやGPなど、日本の医療制度とは異なる点が多くあり、GP訪問や在宅看護など、病院外での医療を経験できたことも、英国の医療理解を深める大きなきっかけとなりました。

バッキンガム大学では、早い段階から実際の患者さんと接する機会が多く、2学期(入学から約4か月後)から、週1回、GPや病院での実習が始まります。最初はもちろん、今でも患者さんと接する時は緊張しますが、実習前に約2年間の診察や問診の練習を積んでいたことは、3年目からの本格的な実習やOSCEの試験において、大いに役立ちました。
個人的に特に印象に残っているのは、GPでの7週間の実習です。私の大学では、2人1組で1つのGPに配属され、週3日実習を行います。この期間はGPの監督のもと、実際の医師と同じように1人1部屋が割り当てられ、患者さんを診察しました。ファーストコンタクトとして患者さんを診察することは、それまでの実習では経験したことがありません。事前情報がほとんどない中で、適切な会話と診察を通して情報を引き出し、診断や治療方針を考える必要があり、とても大変でした。一方で、実際に医療現場で働くことに向けた非常に良い経験にもなりました。

医師国家試験
イギリスでは、2023年以前は各大学の卒業試験が国家試験と同等に扱われていましたが、2024年から全国統一の医師国家試験(UKMLA:UK Medical Licensing Assessment)が導入されました。
UKMLAは大学のパソコンで受験し、MCQ(5択問題)が合計200問出題されます。日本の医師国家試験とは異なり、全科目から混合で出題され、禁忌問題はありません。
卒業には、UKMLA合格に加えて、大学ごとのOSCE合格や、臨床実習中に必要なサインオフや出席率の達成が求められます。また、薬を処方するための資格試験であるPSA(Prescribing Safety Assessment)の合格が卒業要件に含まれている大学もあります。

エレクティブ
卒業前には、ほぼ全ての大学でエレクティブ(選択実習)が行われます。
エレクティブは、学生自身が実習内容や場所を自由に選べる制度で、国内外の病院や医療機関で経験を積むことができます。例えば、資源に乏しい地域での医療を経験したい学生は医療過疎地域での実習を選択できますし、すでに進路が明確な学生は、整形外科など特定の分野に強みのある病院に申し込むことも可能です。
私は将来、日本で医師として働くことも考えているため、日本国内でのエレクティブを計画していますが、もちろんイギリスやその他の国での実習も可能です。
ただし、基本的には自分で各機関に連絡して手続きを進める必要があり、日本での実習を考える場合は結核検査などの抗体検査が必要となるため、計画的に準備を進めることが重要です。

卒後について
卒業後は、UK Foundation Programme(UKFP)を通して研修先の病院に応募する予定です。イギリスの研修期間は日本と同じ2年間ですが、日本のように各科を短期間で周りすべての科を網羅する日本の研修と違い、1つの科を4か月かけて回り、合計で6つの科を経験します。
研修病院については、以前のブログでも書かれているように、基本的には希望順位を申請した後、医学生にランダムで順位が付けられ、上位から割り振られる仕組みとなっています。
国家試験合格後、いきなり責任ある立場で働くことへの不安もありますが、これまでの留学生活や医学部での経験を糧に、一歩ずつ進んでいきたいと考えています。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。


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posted by ムヅキ at 14:48| イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年11月30日

フランス語を学び始めて一年。気づけば留学へ

こんにちは!チェコの医学部で4年生になりました、リリィです。(名前は実家で飼っている愛犬から取りました…笑)
チェコでは雪がちらほら降り始め、本格的な冬の気配を感じる今日この頃ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。

そんな私ですが、2026年1月からフランスの医学部へ、ERASMUSプログラムを利用して一年半の留学に行くことになりました。最近は、定期試験の勉強に追われつつ、留学の手続きや準備も少しずつ始めていて、ワクワクしたり不安になったりと、気持ちが忙しい毎日を送っています。今回のブログでは、留学を決めた理由や、今感じていることを素直に書いてみようと思います。

まず、今回利用する ERASMUSプログラム は、ヨーロッパの大学が参加している交換留学制度です。提携先の大学で履修した科目を自大学の単位として認めてもらえるほか、返済不要の奨学金も毎月支給されるため、経済面でのハードルが下がり、挑戦しやすい制度だと感じています。

とはいえ、留学には条件もあります。私の場合は、CEFRでB2レベルのフランス語能力 を証明することが必要でした。これまでDELFやTCFといった公式試験を受けたことがなかったため、まずは自大学でのフランス語の口頭試問を通り、その後は留学先のフランスの医学部でも筆記・リスニング・口頭試問を含む事前試験に挑戦し、両方をクリアする必要がありました。語学テストのみならず、必要となる書類がかなり多かったため準備には色々と手間取りましたが、無事に留学許可をいただくことができ、ほっとしています。

フランス語を学び始めたのはちょうど一年前。きっかけはフランス人のパートナーでした。最初は英語で会話していましたが、いつかお互いの言語で話せたらもっと楽しいよね、という話になり、彼は日本語を、私はフランス語を学び始めました。そしてフランス語を学んでいく中で、フランス語という言語そのものに魅力を感じるようになり、「いつかフランス語圏で働けたらいいな」と思うようになりました。

直近の目標は DELF B2を取得すること。フランス語圏で医師として働くための大きな条件のひとつなので、時間を見つけて勉強を続けています。欲を言えば、ERASMUS留学中に DALF C1 に合格できたら…というささやかな夢もありますが、焦らず着実にステップを踏んでいけたらと思っています。

もちろん、新しい国・新しい言語で医学を学ぶことには、期待と同じくらい不安もあります。
慣れたチェコの環境から離れて第三言語であるフランス語で実習をしたり、患者さんと向き合ったりする場面は、きっと簡単ではありません。でも、その不安を含めて、すべてが自分の糧になると信じて、一つひとつ丁寧に取り組んでいきたいと思っています。

一年半の留学は長いようで短い時間だと思いますが、フランスでの経験を通して、語学だけでなく、人との向き合い方や価値観なども広げていけたら嬉しいです。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました!
これからも自分のペースで、少しずつ前に進んでいけるように頑張ります✨


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2025年10月21日

ハンガリーで過ごした6年間の医学生生活を振り返って

こんにちは。ハンガリー・センメルワイス大学医学部を今年の夏に卒業しました、Dr. Rです。
この6年間は本当にあっという間でした。医師としての第一歩を踏み出せる喜びを感じる一方で、その責任の重さに身が引き締まる思いです。ここでは、ハンガリーでの医学生生活を通して感じたことを、少し振り返ってみたいと思います。

まず、ブダペストに留学して本当に良かったと感じることがいくつかあります。
もともとブダペストを選んだ理由のひとつは、その美しさに惹かれたことでした。6年経った今でも、ドナウ川のほとりに立つと、初めて訪れたときと同じように心を奪われます。ブダペストはヨーロッパの中でも都会的で、留学生や外国人が多く、レストランやカフェ、バーなどの社交の場も充実しています。勉強に追われる日々の中でも、気分転換できる場所がたくさんあるのは本当に助かりました。

教育面では、試験の多くが口頭で行われるのが特徴的でした。知識をただ暗記するだけでは通用せず、理解したうえで自分の言葉で説明できるかが問われます。英語でのコミュニケーション力が高い学生ほど有利で、質問を正確に理解し、自分の考えを整理して伝える力が求められました。最初はそのスタイルに慣れるまで苦労しましたが、次第に論理的に話す力やプレゼンテーション力が鍛えられ、今ではそれが大きな自信につながっています。

また、英語プログラムにはハンガリー人はほとんどおらず、ノルウェー、ドイツ、イスラエル、イラン、韓国など、世界中から集まった学生と共に学びました。多様な文化や価値観に触れ、各国の医療制度について知る機会も多く、自分が将来どんな環境で、どのように医師として働きたいのかを考えるきっかけになりました。ヨーロッパでは多言語を話せる学生が多く、その影響で私もドイツ語を学び始めました。ハンガリーではドイツ語教育が盛んで、語学学校の授業料も比較的安く、1対1のレッスンを1時間1500円ほどで受けられるなど、恵まれた環境でした。今後はこの語学力を活かしていきたいと思います。

一方で、苦労も少なくありませんでした。
入学は比較的容易でも、進級は決して簡単ではなく、私のクラス(約20人)からストレートで卒業できたのは自分含めて3人ほど。最初の数年間は寝る時間を削って勉強し、他の文化に触れる余裕はほとんどありませんでした。また私たちはハンガリー語を学びましたが、患者さんとスムーズに会話できるレベルに達するのは難しく、問診やカルテ作成の経験は限られていました。今振り返ると、将来働きたい国で研修を経験するなど、自分から積極的に学びの機会を広げる意識がより必要だったと感じます。

6年間を通して多くの困難がありましたが、それ以上に得たものも大きかったです。多文化の中で自分を磨き、挑戦を重ねた時間は、私にとってかけがえのない経験でした。ブダペストという活気にあふれた街で、医学という厳しい学問に真剣に向き合えたことを誇りに思います。

日本での医師キャリアをすでに決めている方にとっては、ハンガリー留学は遠回りに感じるかもしれません。けれども、この環境で得られるのは知識以上に、自ら考え行動し、孤独の中でも成長していく力です。多様な価値観に触れ、違いを受け入れる経験は、人として、そして将来患者さんに向き合う医師としての感性を豊かにしてくれます。まだ自分の進む道を模索している方や、日本の外にも活動の場を広げたいと考えている方にとって、ハンガリーで学ぶことは有意義な選択肢の一つだと思います。
私自身も、このハンガリーでの学びを糧に、これからも努力を重ねながら、国や文化の壁を越えて活躍できる医師を目指していきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました✨

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posted by Risa at 23:13| ハンガリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年10月15日

イタリア医学部の生活と病院実習と卒後


こんにちは、イタリア医学部に通ってるみかんです!お久しぶりです。今回のブログではイタリアでの暮らしと病院実習、卒後の進路について話させていただければと思います🥰

まずイタリアでの暮らしですが、みなさんお察しの通り物価がすごく高いです、、、😭💸私は円高の時代に入学を決めイタリアに来ましたが、その時代は日本より物価が安くまた学費も安く(円が高かったので円計算すると安かったです)日本で医学部に通うより金銭的にかなり楽でした。(だから入学を決めたところもありました←) ですが、入学してから1年、2年経つと円安と物価上昇が始まり日本の物価を追い抜いてしまい、今はかなり金銭的に生活がきついです😓物価も日本と比べてかなり高くなっています。(私が来た時は日本より全て安かったです、今となっては正直信じられません)イタリアではただのTシャツ一枚ですら5000円を超えており簡単に服を買うことも難しく、レストランでコーラとカルボナーラを頼んだだけでも5000円超えてるので外食も難しいです。安いはずの大学の学食も日本円にすると2000円くらいになり、日本の感覚だとちょっとリッチなランチになってしまいます😭🙌またイタリアのホテルは大体平均一泊2万5千円くらないなので、せっかくイタリアにいるのだから国内を旅行しようと思っても、なかなか高すぎて旅行も厳しいです。また家賃は普通のマンションを借りようと思うと大体月20万くらいかかり、シェアハウスでトイレバス共有で一部屋借りるのにも10万くらいかかります。(シェアハウスでバストイレ付きの部屋を借りようとすると15万くらいかかります)結局総額するとイタリアで暮らすのに1か月で30万くらいは必要になります。

*なので、学費が安いイタリアの国立の医学部に通っても生活費がかなりかかるので、全体的にかかる費用を考えるとあまり安くなかったりします。まして国立の医学部は、教授になるような優秀な学生でも卒業するのに2年、3年はダブり、早くて7、8年かかるので(ストレート6年で卒業できるのは全体の5%くらいです、、、)ダブった時にかかる生活費を考えるとストレート6年で私立の医学部を卒業した方が実際かかる費用が安いなんてこともあります(といってもイタリアの私立の医学部をストレートで卒業できるのも全体の2割も超えないくらい難関ですが、、、)なのでくれぐれも「安いイタリアの医学部!」という誤情報にはご注意ください🙌

また治安もご察しの通りかなり悪いです。今私は修道院に住んでいて門限が21時なのですが、そう言うと早すぎと思うかもしれませんが、イタリアで日が落ちて以降、特に21時以降はかなり危険です。私は2回21:30に帰ったことがあるのですがその時は2回とも薬物中毒の人に追いかけられ、22時に帰った時は車に拉致されそうになりました😰スリや盗みもかなり多いし、それ以上の犯罪もかなり多いです🥲家の詐欺もかなりあり地面師でお馴染みですが存在しない物件を貸すと言って詐欺された人はめちゃくちゃ多いですし、働いたのに給料未払いされることも日常茶飯事です。小さな盗みから暴力、誘拐、詐欺、ありとあらゆる犯罪が行われていて、日本とは比べられないくらい治安は悪いです😰😱😨

そしてイタリア生活の困る問題の一つに住居の問題があります。イタリア人は家を借りると言う発想があまりなく、家賃を払うくらいなら家を買ってローンを払った方が安いと考える民族なので、不動産屋に行っても売り物件はたくさんありますが、賃貸物件があまりありません。さらに近年は元々賃貸物件だった物件がB&Bなどの民泊に変わってしまいとにかく借りられる物件が少ないです。なので家探しがとても難しく家が見つからないため大学に通えないと言う人がたくさんいます。また例え家が見つかったとしても、そもそも設備が異常に悪かったり、契約書に書いてあることが全く守られなかったり、シェアハウスだと盗みが頻発したりして、住み続けるのが難しかったりします。例えば家賃25万円の物件に5月に引っ越した友達がいましたが引っ越してすぐにお湯が出なくなりすぐに大家に言いましたが、5月でもう暑いから水風呂で十分、修理するつもりはないと言われ、引っ越して一週間で新しく引っ越すために別の物件を探すことなりました。でもこれはまだマシな方でシャワートイレが壊れて使えなくなり修理の2ヶ月間地下鉄に乗って30分先の別のところにトイレをしに行かなくてはいけなくなった友達もいます。(友達はその後トイレに行かなくて済むよう飲食を抑えていたら栄養失調になり病院で入院になりました)また別の友達はシェアハウスでたびたび物が盗まれ、それを盗んだ人(明らかにバレる状況で盗んでるんです)に盗みを止めるよう言ったら喧嘩になり、大家に報告したら被害者である友達が、問題を起こしたと言われ退去するよう求められました。(その友達はその後家がなくなりホームレスのような状況になり、心を病み帰国しました)私自身も今住んでる修道院でアリが大量発生して(イタリアのアリはアルゼンチンアリという日本にはあまりいない種類のアリで、日本のアリに比べてかなり小さいのですがその分かなりの繁殖力があり、家の排水管や壁などに住み着きます。なので自分の家をご飯の食べ残しなどを残さず綺麗に保っていても上の階や下の階、隣の部屋で繁殖してしまうと壁や排水管を通じて自分の部屋にやってきます😓)耐えられないのでシスターたちに修理を依頼しましたが、明らかに壁に大きな穴が空いていてそこからアリが出てきているのに、アリなどいないと一蹴され、その後住みづらくなり新しい家を探している最中です。


でもいいところもたくさんあります。イタリアといえば食文化、私はイタリアに4年住んで、イタリア料理をかなり覚えました!カルボナーラ、カルボナーラのトマト味と言われるローマの名物アマトリチャーナ、ソーセージのパスタ、生クリームのパスタなど、日本ではあまり馴染みのないパスタやイタリア料理の作り方を学んで、帰国するたびに家族に振る舞っています🤩🙌両親いわく、私の本場のイタリアンはその辺のイタリアンレストランより美味しいらしいです🤩🙌医者をやめてイタリアンレストラン開こうかな←

あとやはりイタリアは結構人がみんな適当なので、日本みたいなギスギスさと厳しさはあまりありません。テストは大体教授が30分くらい遅刻するので、生徒が1時間半くらい遅刻しても試験を受けることができるし、授業も1時間くらい遅れて始まることも多々あります😹なのでこうしなければ、ああしなければという縛りがないので自由な人は楽しく過ごせるかもしれません!🤩🙌私もイタリアに来て元からのマイペースさと楽観さに拍車がかかりました🤩🙌

あとはダンスの文化があるので、ダンスが好きでダンスが趣味の方はすごく楽しめるかもしれません。かくいう私もダンスが趣味なのでイタリアに来て色々なダンス教室に通って、去年にダンスのインストラクターの資格までイタリアで取りました。人が集まればとりあえず音楽をかけ、気づけばみんな踊り始めてるという国です❤️有名なのはサルサ、バチャータなどの男女ペアになって踊るダンスですが、他にもポールダンスやヒールダンス、トゥワークなどのセクシー系ダンスも一般的に行われていて、特にポールダンスに関しては中学生のためのポールダンス教室があったりして、年齢関係なく人々に踊られています😳日本の、ポールダンス🟰大人だけの秘められたダンスみたいなイメージを覆してくれます。女性が身体を見せながら踊るというのは、女性の自己肯定感をあげ女性の健康意識もあげるのでとても良いことです。

イタリアはそういうダンスの面も含めても、日本に比べかなり男女同権が進んでいるように感じます。実際医学部の生徒も8割以上女性ですし、病院も科によっては女性医師しかいない科も存在します。そして病院の科長などの管理職にも女性がたくさんいますし、日本の現状を考えるとかなり進んでいると感動してしまうことも多いです。またイタリア人男性は料理ができる人が多く、男だから料理ができなくても許されるという風潮はあまりありません。日本の男性みたいに家事が苦手で部屋が汚くコンビニ弁当ばかり食べているという男性はイタリアではおそらく軽蔑されちゃうんじゃないでしょうか笑 女性ばかりに家事が押し付けられない社会本当にいいですよね🤩ただ「ローマ人の俺が作る本場の美味しいカルボナーラをうちに食べにこないか?😎」といって女性を誘惑するイタリア人も多いのでご注意です笑❌


病院実習の話ですが、イタリアでは4年生から病院実習が始まります。でも、イタリアは試験がとても難しく、試験勉強のために実習に行かない学生がかなりいます😹医者も学生に教えるのが面倒なのか、初日に全部の出席票にサインしてあとは来なくてもいいっていう人もかなりいます😹なので実習が忙しい日本や他の国の医学部とはちょっと違うかもしれません😹ですが、試験がとても難しいので実習に行かなくてもいいから遊び放題というわけではないです、家でずっと勉強です😹また病院も色々な病院に飛ばされ、公共交通機関で片道4、5時間かかる病院に実習に行かされることもあります。そういう場合は近くでホテルを借りるか(でも先ほど言いましたが、イタリアのホテルは一泊平均で2万5千円くらい、ホテルを借りられるのはよほどの金持ちだけです)そもそも実習に行かないかの2択になります。車を持っている人は2時間くらいで行けるのでまだいいかもしれませんが、留学生はほとんど車を持っていないので実習に行くことができません、これはものすごい不公平と差別です。イタリアの医学部にはこういった不条理がかなりまかり通っていることは覚えておいてください;

また卒後の進路ですが、イタリアでは、医学部を卒業しただけでは病院に就職することはできません。今のところは医学部を卒業すれば自動的に医師免許をもらえますが、これもコロナ時代にできた暫定措置なので(医師国家試験なしに医学生を早く医者にして医師不足を解消するため)もしかしたら近いうちに医師免許取得には医師国家試験に合格しなければならないという昔のやり方に戻るかもしれません。国家試験はイタリア語で行われるため、そうなった場合留学生のほとんどは卒業しても医師免許はもらえません、恐ろしい😱まあでも今の所は卒業すれば医師免許をもらえ医師になります!しかしイタリアでは医師免許だけでは病院に就職はできません😭その後5、6年間専門学校に通わなければなりません。そうです、医学部を卒業しても不十分で、さらに専門学校に通ってさらに学費を払い、授業をうけ、試験勉強に明け暮れなければいけないのです😨😰😱😭医者がやっと社会人になれるのは医学部➕専門学校を卒業して40歳が見え始めた頃になります😭😱長すぎる、、、、私もイタリアに来た時はイタリアで医者になるのを目標にしていましたが、流石に医学部を卒業してからさらに専門学校に行くだけの経済的な余裕がないので諦めました😩イタリア人でもこのシステムが嫌で外国に行く人も多く、まして留学生の多くは専門学校には行かず帰国または別の国に行きます😓まあそりゃそうですよね、、、日本人の中にはスイスのイタリア語を話すイタリア語圏で働くことを希望する人も何人かいますが、スイスはEU国籍の医師は盛んに受け入れていますが一方EU国籍でない医師はほとんど受け入れていません。なのでイタリア語ができてもEU国籍の人と結婚しない限りスイスでの就職はかなり厳しいです。

こんな感じです!最近イタリアの医学部の斡旋業者ができて、色々イタリア医学部のいい情報ばかりが一人歩きしていて、マイナスな部分、ネガティブな部分がなかなか出てこないので、結構ネガティブなことを書かせていただきました🙌イタリアで暮らすのはご飯も美味しいですし、音楽やダンスなど色々な部分で進んでいるので勉強以外の色々な活動ができて楽しいところもたくさんあります🔥🌹🤩ですが一方で治安がかなり悪いのと、物価もかなり高く、賃貸事情もかなり悪く、勉強もかなり厳しく、実習のやり方などでかなり不公平なところがあったりします。イタリア医学部に入学した日本人は結構多いですが、卒業した人を私は知りません、それだけ多くの人が続かずに辞めています🥲なのでもしイタリア医学部を検討している方はこういうこともよく考えてみてください🙌皆さんにとっていい選択となりますように🤩🙌
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posted by みかん at 19:04| イタリア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年09月10日

修士課程を終了しました!


こんにちは!ロンドンのクイーンメアリー大学のまいです。
昨年の9月から1年間は、医学部を離れてインターカレーションという制度を利用してMSc Public Health (公衆衛生の修士課程)をLondon School of Hygiene and Tropical Medicineにて勉強していました。今回はそのことについて書きたいと思います!


インターカレーションとは
イギリスの医学部では、iBSc (intercalated BSc)といって1年間医師免許取得に向けた勉強から離れて、理学士号(BSc: Bachelor of Science)を取得するシステムがあります。私の大学では、iBScは希望制であり、2、3、4年修了時から1年間取得可能です。他の医学部のiBScコースや、少ないですがMSc(修士課程)を履修する医学部生もいます。

そこで、私は医学部3年次が終わったタイミングで、自分の大学を離れ、London School of Hygiene and Tropical Medicine(ロンドン大学衛生熱帯医学大学院)のMaster of Public Healthを勉強することにしました。

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修士のカリキュラム
まず初めに、私が勉強していたMSc Public Healthには1年で終えるIntensiveと、2年間かけて行うPart time(ほとんどの学生が働きながら行う)、そしてすべてをオンラインで履修するオプションがあります。英国大学院は1年間で修了することが一般的なので、学ぶことが多くて大変と聞いていたものの、医学部の時ほど忙しくはないだろうという軽い気持ちでいました。しかし、後に真の“Intensive”の意味を知ることになります。というのも、医学部では病院実習などがあるものの、試験自体は年度末だったので、本格的な試験対策期間は比較的短いものでした。しかし、今回の修士課程は、3つのタームそれぞれでたくさんの単元を取り、全てに期末試験があったので、1年中課題に追われていました。
最初のタームでは、公衆衛生の基本となる疫学、統計学、社会調査をメインとした必修科目を学びました。ターム2とターム3はすべて選択科目となり、自分の興味に沿った分野を選択し、より深く学ぶことができました。私は医療経済に関心があったため、医療行為や医療政策の評価方法や、そこから経済の視点から分析する方法を学びました。
公衆衛生の課題というものは、自分の置かれた立場や、課題が存在する医療環境下によって導くにいるかで正解が異なり、一つの解決策に絞れないことが多くあります。その中で、経済的な視点から考えることは、一定の指標に基づき数値化されたデータを活用できるため、より客観的な意思決定が可能になると感じました。


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写真は、バー兼カフェーの"pumphandle social"という学生が集う場です。
"pumphandle"という名前は、1854年にロンドンで発生したコレラの原因をジョン・スノーが突き止めた時に感染源が井戸ポンプ(pumphandle)であったことにちなんでいます。


修士論文について
6月の初めに授業のある単元が終了してからは、本格的に修士論文に取り組み始めました。私は医療経済学への興味の延長として、指導教授が取り組んでいるエチオピアでの新生児栄養失調改善プログラムの経済的評価を行うことにしました。このプログラムは、授乳率向上を主軸としたランダム化比較試験(RCT)で、新生児の成長や認知発達などを「効果」の測定対象とし、保健システムにおけるコストと家庭負担コストを「費用」として、プログラム全体の費用対効果を評価するものでした。
3ヶ月弱という限られた時間で完成させなければならず、一時は本当に終わるのかという不安に駆られることもありました。しかし、スーパーバイザーから「すべてのことに手を出す必要はない。できる範囲のことを精一杯やり、できなかったことはディスカッションで言及すれば良い」とアドバイスを受けました。分析を完璧に仕上げることよりも、そこからどのような考察を導いたのか、どのような限界があるのか、今後どのような研究展開が可能なのかを詳しく述べることの方が重要だと教えられ、完璧主義な私は最初こそ戸惑いましたが、次第に気持ちが楽になりました。提出後には、論文としてのパブリケーションにも取り組む予定です。


9月からは医学部に戻り、残り2年間の臨床実習が始まります。1年間しまっていた臨床の知識を戻してまた頑張りたいと思います!




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posted by まい at 07:04| イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年07月29日

キプロスの医学部を卒業して感じた、大切な5つの経験

こんにちは、あるです。
先月、無事に医学部を卒業しました。
今回は、医学生最後のブログとして、この6年間で感じてきたことや「やっておいて本当によかった」と思う経験をまとめてみました。
「置かれたところで咲きなさい。」
これは、私が医学の道を歩む中で何度も心に浮かんできた言葉です。
海外医学部に進学し、ゼロからの環境で学び、挑戦し、壁にぶつかりながら少しずつ歩んできた6年間。
このブログが、同じような環境にいる誰かにとって、ほんの少しでも参考や励みになればと思っています。

医学生として「やってよかった」と思えること5選として以下まとめてみました。どれか少しでも参考になれば嬉しいです。

@論文執筆:最初は「無理だ」と思っていたけれど
正直私には研究や論文は無理だと思っていました。しかし、昨年からとても熱心な子たちのグループに誘われ真剣に取り組んでみることにした結果、最終学年までに 5本の論文を共著し、BMC public healthやJournal of Plastic, Reconstructive & Aesthetic Surgery。また今は3本はFirst Authorをして論文を仕上げています。現在も12本以上の論文を世界中の生徒や先生方と取り組めているので感謝です。知らず知らずに自分でも驚くほど論文まみれの年になりました。これからも挑戦し続けて、自分の活動範囲やスキルを広げていきたいです。
論文を通して様々な可能性が広がったので、ぜひ皆さんもチャレンジしてみてください。私はInteractive Learning: Cochrane Interactive Learning: Conducting an Intervention ReviewのオンラインコースでSystematic Reviewを学び、リサーチの基礎を身につけました。いいスタートになると思います。
https://www.cochrane.org/learn/courses-and-resources/interactive-learning

A医療現場を“自分の目”で見に行く:アメリカ・イギリス・ドイツ・日本
私は優柔不断な性格から、気になる医療システムがあると実際に行って自分で見聞きし、体験しないと気が済まないタイプでした。実際私が応募して受かっていかせてもらったJohns Hokins Hospital(JHH)とGreat Ormond Street Hospital (GOSH)について参考までに以下情報とリンク貼っておきます。また日本では川崎臨港病院でバイトというていで色々経験させていただきました。ドイツは言語を学びに2ヶ月ほどいかせてもらった際に福井先生の病院を見学させてもらったのがとても印象に残っています。

Johns Hopkins Hospital(アメリカ):
Pediatric Orthopedics Surgery Department 小児整形外科で4週間Dr. Paul Sponsellerについて、学ばせてもらいました。朝6時のから研修医含めみんなで勉強会をした後、7時から回診が始まり最初のオペが8時ぐらいから始まるハードスケジュールでしたが、自分のスタイルに合っていました。研修医とも仲良くなれ、先生の家でもThanks Givingやクリスマスイブなど一緒にお祝いさせてもらったりとても素敵な経験になりました。同時にアメリカで研修医になろうとする道の大変さもいい意味で思い知らされました。
科目: Pediatric Orthopedics Surgery Department (Dr. Paul Sponseller 指導)
期間: 4週間のResearch Elective
内容: 手術・回診・朝6時からの研修医勉強会など、非常に密度の高い日々
費用: 500ドル(旅費・宿泊・保険別)
応募先リンク:https://www.hopkinsmedicine.org/som/offices/registrars/visiting-md
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Great Ormond Street Hospital(イギリス):
ここの病院自体が私の小さいことからの憧れの小児専門病院だったのでPlastic and Reconstructive Surgery DepartmentでDr. Neil Bulstrode5週間とのOffer letterが来た瞬間にAcceptしてました。夏休みの5週間すべて費やしました。多数の手術にScrub inでき、将来への視野が広がりました。 手術で血を見るのが大好きだったので、毎日手術に入れてもらえて縫わせてもらったり、耳の型を作ったりのとても楽しかったです。
科目: Plastic and Reconstructive Surgery Department(Dr. Neil Bulstrode 指導)
期間: 5週間
内容: Posterior vault remodeling, Ear reconstruction, hand surgery, vascular malformation surgery, etc先生がオッケーと言ったものには全てScrub inさせていただきました。
費用: £125/週+登録料£150
応募先リンク:https://www.gosh.nhs.uk/learning/gosh-learning-academy/education-and-training/postgraduate-medical-education/undergraduates/
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川崎臨港病院(日本):
職種: ヘルスケアアシスタント(HCA)としてアルバイト
期間: 約2.5ヶ月
内容: 日本の医療制度に直接関わる貴重な経験。診察、バイタル、訪問医療、内視鏡、採血、論文翻訳、など
費用: 交通費約2〜3万円

「医学生」である今だからこそ、いろんな現場を経験できる自由と時間があると思います。土日や、短期や長期の休みも有効活用して、ぜひさまざまな世界を見に行くのがいいと思います。

Bアルバイト:お金と社会性を学ぶ
私の場合は学費と家賃以外は自分でバイトをしてお金を稼いでいました。決して楽ではないですが、やりたことはとことんやるというタイプだったので、お金がないから諦めるということでは納得いかない人でした。素直にバイトをしまくりました(笑) 勉強やClinical placementの合間や土日を使って働きました。人間やる気があれば結構入れられるんだな〜と学びました。最終試験前などもフラッシュカードを片手にバスの中で復習したり、バイトの休憩中に問題集といたりしていました、、、。睡眠時間かなり削ってやっていた時期もあるので、健康の面ではちょっと保証できません、、、皆さんもやるなら無理せずやってください。医学生は学会など無料なところはありがたいですが、医学部割引と言いつつも結構な額を払わされることもあります。また特に私の大学はそういう面ではまだサポートが進んでおらずいくら学会発表するためと言っても出してはくれませんでした。こう言ったのも自分で払えるようにモチベーション上げていました。
バイトとしては現地のコーヒーショップやジェラートやさんで働いていました。接客という意味ではいいコミュニケーションスキルが身についたと思います(笑)医学部以外での友達から様々な経験を聞けたり、社会経験として学んだことがたくさんありました。感謝です。

バイトを通して、社会経験、忍耐力、スケジュール管理、そしてコミュニケーションスキルがバリバリ鍛えられました。

Cボランティア:原点に戻れる時間
マラソンでのFirst Responder、Second Harvestフードバンクでの配給、子どもたちにクリスマスのイブにプレゼント配りやNPOでお弁当を作って、少子高齢化の進んでいる日本でお年寄りの方達にお届けした活動など、少し時間が空いている際にちょこちょこ興味のあるボランティアを入れていました。

医療以前に「人と関わる」という原点を、ボランティアはいつも思い出させてくれました。忙しい時ほど、あえて“誰かのための時間”を持つことで、自分自身の気持ちも整いました。

Dプロジェクトやイベントを立ち上げる
スタートアップ・プロジェクト(医療×アイデア)
去年の11月、スタートアップのハッカソンが開催されpHera MedTechというチームを組み、NGチューブの改良案を提案したところ嬉しいことに、3つの賞を受賞し現在は特許取得予定です。自分の誕生日を跨いでのハッカソンだったの、優勝が最高のプレゼントでした。徹夜をして案を練った甲斐がありました。チームで多数のビジネスコンペに参加し、医療×技術×社会実装の視点を学びました。
「医師になる前に、創る側の視点を知ること」は大きな財産になりました。またビジネスという面でも大変学びになりました。数字が苦手な私もガンと数字と睨めっこしました。

一般社団法人の設立(TOMO Global Health)
青年部にいた島戸先生と一緒にオンラインで社会課題に向き合うグループをコロナの時期に立ち上げました。当時はコロナの関係でオンラインでもできることをしようとしたところから今では複数の賞金をもらったことから一般社団法人をして活動範囲を広げられるようにしました。
現在も9つ以上のプロジェクトが展開中です。ケニヤ、マレーシア、インド、南アフリカ、など様々な国の医療関係者たちが自らのCase Study Programを私たちと1から作ったり、論文を仕上げたりするのをサポートしていると、その成長に毎回何かしら新しい学びや気づきが私の中でもあり嬉しいです。
私自身も「教えること=学び直すこと」と実感しました

大学内でのイベント企画
主に大学外での活動の幅広かった私ですが、大学内でも自分の外での経験を使って何かしら貢献できるように意識はしていました。その中でも特に私が力を入れたのは、学生主体のワークショップベースの学会を年1回企画することでした。毎回参加者は100人以上でワークショップ内容も毎回レベルアップをしてさまざまな科を取り入れられるようになりました。Tendon repair、CABG(牛心臓使用)、Neonatal Resuscitation、Field Emergencyなど大学ではあまり学ぶことのないスキルを学べるワークショップを展開しました。
自分自身がワークショップを通して自分のやりたい専門を見つけられたので、他の学生たちにもそう言ったチャンスがすこでも与えられたらいいなという思いから、毎年学生の方達、卒業生、先生方、大学側と協力しながら作り上げました。他にもSurgical Society、Pediatric Societyなど2〜3ほどのサークルを取りまとめさせていただきました。

受け身で学ぶだけじゃなく、「自分で動いてつくる」ことで、医療の枠を超えた経験が得られました。

最後になりますが、医学部での6年間、私にとっては「一人でやりきった」ではなく「たくさんの人と歩んだ」時間でした。忙しい中でも、私と一緒に旅行に行ったり、ご飯を作ったり、キャンプをしたり、素敵な思い出をたくさん作ってくれた友達たちに感謝です。また何も言わずに、私のやりたいことを常に応援し続けてきてくれた家族には本当に感謝でいっぱいです。これからがスタートなので頑張ります。

最終学年まで、どこの国でどの分野に進むかずっと迷っていた私ですが、今は、小児整形外科(Pediatric Orthopedics)を専門にしたいと思っています。まずはOrthopedicsの研修医を目指しまて頑張ります。
卒業後は、リサーチインターンをしながら、アメリカ・香港・日本・イギリスの試験準備を進めています。
「今すぐ結果が出なくても大丈夫」そう思えるようになったのも、6年間を通して得た大きな学びでした。まだまだ将来不安で悩みまくっている私ですが、もしこのブログが、誰かが一歩を踏み出すきっかけになれたら、本当に嬉しいです。
質問や相談があれば、いつでも気軽にメッセージください。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

ある

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posted by ある at 05:53| キプロス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年06月20日

博士課程始めました。in ベルギー・ブリュッセル



こんにちは!
昨年チェコのカレル大学第一医学部を卒業したきらこです。

約1年ぶりにブログ執筆のオファーを頂きましたので、またポツポツと綴ってみたいと思います。


突然ですが私は今ベルギーの首都、ブリュッセルにいます。
え、何のために?
なんと驚くなかれ、実はこちらで博士課程を始めました。

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(そうです、世界三大がっかり名所の一つ、しょんべん小僧のあるあのベルギーです。)

。。。。。。。。。。。。。。。




元々の計画では卒後すぐに博士課程を始めるつもりは全くありませんでした、完全に臨床に進む予定でした。
ただ色々とタイミング、可能性や機会を踏まえた上で熟考した結果、この決断に至りました。


今までは
自分のやりたいことや目標に向かって突き進んでいく人生でした。

それはそれであり。

今回はそういうのは全くなく、今までの経験やご縁で流れてきた機会でした。

与えられた場所でがんばる、それもあり、かな。意外とおもしろいかも。

そう思って、少し今までと違った舵の取り方をしています。



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(とりあえずベルギービールが美味しいです。
医学部時代を過ごしたチェコもビールは有名ですが、ベルギーはとにかく種類が多い!毎度違うビールに挑戦するのが楽しみ。)



−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−



夢に見た臨床から離れた生活を始めてから早数ヶ月が経ちます。
医学部で学んだ知識は役に立たないことはないですが、それとは方向性の違った知識を得ていかなくてはならなかったり、実験の手技など新しく学んだりすることが多いので忙しい毎日を送っています。



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(友達がほしくて同僚のボルダリングについて行くようになりました。
何となく登れるようになってきました✌️)





博士課程を始めて気づいたことは、
研究は重箱の隅をつつくような、何かを突き詰めていくような、なんとなく”オタク”なイメージが先行しがちですが、
そのイメージに反して広い視野で物事を見つめ、例えばですが「この病気に対する治療法を見つけよう」といった最終的に大きな目標に向かっているという何となく相反している点が意外とおもしろいです。
まだこの世で解明されていないことを、たとえほんの小さな一歩だとしても自分が切り拓いていると思うとなんだかロマン✨がありますね🤭笑
また、分野を問わず他の研究者と意見を交換したり、学会に行けばたくさんの新しい人たちに会ったりする機会があるので、当初のイメージに反して閉鎖的でもありませんでした。



臨床はまた違ったおもしろさがあるのは間違いないです。
特に私は、「人と接するのが好き」というのが医師を目指した理由の一つで、(まだ医師として臨床に携わったことはありませんが、)目の前の患者さんを助けることが医師としての喜び、充実感や達成感を感じる瞬間だと思っていました。


ただ、こうしていざ自分の経験として研究を始めてみると、
医師免許を取っても研究一本に専念する人や、
(私のボスのように)(仕事一筋、休日を返上しても)研究と臨床の二足のわらじを履く人の気持ちが何となくわかったような気がします。



今はとにかく博士課程修了、その後は臨床と専門医取得を目指してがんばっていく予定です。



そうは言っても博士課程、なかなか楽な道ではありませんね。既にひしひしと感じる瞬間があります😅
もしかしたらポキっと折れて、予定変更、博士課程修了前に臨床に再合流、なんてこともあるかもしれません。笑
とにかく気を張りすぎずにがんばります😌💪




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(フライドポテト、ワッフル最高においしい!!!チョコレートもおいしい。。。危険すぎる😂)




最近は自分の研究プロジェクトを書いていて、「このプロジェクト本当に終わる日が来るのか?」なんて圧倒されて途方に暮れがちなので、
とりあえず今は目の前のことを一歩一歩クリアしていくことに専念しようと思います:)



夏が近づいてきて、ベルギーは30度近い気温になる日も増えてきました。
夏バテ、体調にはくれぐれも気をつけて、みなさん楽しい夏をお過ごしください。🍉



それでは!
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posted by きらこ at 07:10| ベルギー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2025年05月17日

ポーランド医学部 病院実習と生活

初めまして! ポーランド・ワルシャワ医科大学 医学部5年のりんたろうです。
今回がブログ初投稿となります。
どうぞよろしくお願いします!

◆自己紹介
栃木県の宇都宮市(餃子が有名な街)で生まれ育ち、中学・高校は埼玉県にあるインターナショナルスクールに通っていました。
中高時代はずっと英語で勉強する事に慣れており、将来は医師になりたいという思いから、比較的医学部に入りやすいとされるヨーロッパの医学部を探す中で、ポーランドの医学部に進学することを決めました。

◆ポーランド:ワルシャワについて
ポーランドは中央ヨーロッパに位置する国で、僕が住んでいるワルシャワは人口170万人の都市です。日本で例えると、福岡市と同じぐらいの規模です。
日本からはLOTポーランド航空がほぼ毎日直行便(成田↔ワルシャワ)を運行しており、アクセスも比較的便利です。街の景観は、高層ビルと歴史的建造物が入り混じっていて、とてもユニークです。
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世界遺産にも登録されているワルシャワ旧市街

◆ワルシャワ医科大学
6年制の医学部カリキュラムは大きく「Pre-clinical(1〜3年)」と「Clinical(4〜6年)」に分かれています。前半のPre-clinicalでは主に基礎医学を学び、後半のClinicalでは病院での実習が中心となります。
医学部には、ポーランド語で学ぶ「Polish division」と英語で学ぶ「English division」があり、Polish divisionには1学年約200人が在籍しているのに対し、English divisionは学年によって異なりますが、約100〜150人程度です。
授業や実習は30人ほどのクラスに分けられており、病院実習ではさらに少人数(7人前後)のグループで回診を行います。

実習中の患者さんとのやり取りでは、指導医やポーランド語が堪能な学生に通訳してもらうことも多いですが、英語が話せる患者さんも少なくなく、大変助かっています。
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大学病院
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小児専門病棟
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ワルシャワ圏外から来た患者家族の為宿泊施設

大学が臨床で一番力を入れているのは小児科です。ポーランド・マクドナルド財団から支援を受けており、大人の病棟に加えて、大規模な小児病棟も併設されています。病院実習では小児の呼吸器、腎臓、血液内科、精神科と細かく分かれて学ぶことができます。

現在、全学年を通して日本人学生は僕が把握している限り4人ほど。同級生の中で日本人は僕だけです。

◆生活
ポーランドはヨーロッパの中でもかなり住みやすい国だと感じています。最近はインフレや円安の影響で物価が上がっていますが、それでも他のヨーロッパ諸国と比べると比較的物価は安いです。
ワルシャワには日本食レストランが多くあり、日本人オーナーの店であれば、日本と遜色ないクオリティの料理が楽しめます。価格も1500円前後に収まることが多いです。また、アジアンマーケットも充実しており、醤油やみりんなどの調味料から薄切り肉まで調達できる為、日常生活で不便に感じることはほとんどありません。
さらに、40代以下のポーランド人は英語を話せる人が多く、レストランやカフェでも英語で十分です。
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ワルシャワ中央駅に隣接されている大型ショッピングモール

ポーランドで暮らすなかで最も魅力的に感じるのは、さまざまな国の人たちと出会えることです。同級生には、ポーランド人をはじめ、ノルウェー・スイスなどの欧州諸国、中東のドバイやサウジアラビア、アジアからは韓国・中国など多様な国から来た学生がいて、国際色豊かな環境の中で学んでいます。放課後や休日には一緒に出かけることも多く、充実した時間を過ごしています。
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左)2年生最後の期末試験後 右)5年生 白衣授与式

また、日本人同士の関わりも盛んに行われています。不定期で開催される「日本語を話そう」なる会があったり、普段日本に住んでいたら友達になることない人と出会い、遊べることは貴重な経験です。

近況
3月末から1ヶ月間、僕の大学に交換留学できている日本人の学生とも会うことができて、大学の学生が主催をしている縫合ワークショップを一緒にやったり、ご飯に行ったりと充実している日々を過ごしました!
海外にいながら日本の医学部の学生と交流できた ことは、とても良い刺激になりました。
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◆海外医学部に進む意義と今後の展望
楽しいことばかりではなく、勉強や生活など大変なことも多々ありますが、留学生活も残り約1年となった今、改めてポーランドの医学部に進学して本当に良かったと感じています。
海外の医学部に進学する日本人はまだ少なく、特にポーランドについては、僕が留学を決めた当時、インターネットで得られる情報はほとんどありませんでした。
そのような環境の中で、この“ブルーオーシャン”を自分なりに切り開いていくことは大変である一方、今後の人生においても大きな財産になると信じています。
また、海外の医学部に通っているという経歴自体が、多くの人に興味を持ってもらえるという点で、大きな強みになるとも感じています。

長くなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました!
少しでもポーランドの医学部の様子をイメージして頂けたら幸いです。


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posted by りんりん at 14:33| ポーランド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする