欧州日本人医師会の青年会員は現在24名。ヨーロッパの医大生や卒業生が、各国の医療・大学・就職情報などを交換したり、サポートし合ったり。

2020年01月18日

メルマガ第3回ドイツの医学部における臨床実習

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2年前のメルマガ第3回
ドイツの医学部における臨床実習【2018年1月16日発行 Vol.30】

欧州日本人医師会青年部から、こんにちは!ドイツの大学病院で麻酔科医をしているKimikoです。今回はドイツの医学教育で大きなウェイトを占める臨床実習についてご紹介したいと思います。

ドイツの医学部では6年間を通して3種類の実習が必須となります。 まず、基礎医学科目を修める初めの2年間では、合計90日間の看護実習を行わなくてはなりません。食事や排泄などの介助、バイタルサインの測定、配膳、(看護師の監督下で)点滴の処置や薬剤の投与など、患者さんとの接し方や病棟の仕事を初めて体で感じながら学ぶ、大事な実習です。

基礎医学課程を修了し第1次国家試験に合格すると、3年間の臨床医学の課程が始まりますが、この間には30日間の臨床実習を4期行わなくてはなりません。実習内容は採血、点滴などの基本的手技の習得と、問診・全身の診察、診断やカルテの内容の理解、添書の作成、とかなり実践的になります。

臨床医学課程が修了し、第2次医師国家試験に合格すると、PJ(Practice Year)と呼ばれる実習漬けの1年間が待っています。医師になるための総仕上げの実習ですので、1人で予診を行ってあらかじめ診断をつけたり、薬剤の静脈内投与、手術の第2第3助手、簡単な傷の処置と、ほぼインターンのような内容となります。

ちなみに、6年目のPJ以外の実習は学期の間の休暇中に行わなくてはなりません。学期の間には2、3ヶ月の休暇があるのですが、その大部分はこのような実習や博士号取得のための研究に費やされて、ゆっくりとできるのは数週間ほどだけというのが実情です。

また、実習先は基本的に全て自分で手配しなくてはなりません。休暇や研究の予定を考えながら、半年から1年前には希望の病院や科にコンタクトを取って書類をやりとりしたり、遠方であれば滞在の手配をしたりと、かなりのマネージメント能力が必要となります。ただ、実習内容の規定を満たせば世界中どこで実習をしてもいいので、旅行がてら海外を飛び回る学生もいて、うらやましいなあと思う事もしばしばです。

ドイツでは、実習の最終日にお礼の気持ちとしてケーキやお菓子を持って行くのが習わしとなっています。買った物も時々ありますが、大抵は手作りのケーキやマフィン。男子学生もお母さんやおばあちゃんのレシピで一生懸命焼いてくるんですよ。私達スタッフもこの最終日のケーキを励みに(笑)熱のこもった指導をしています。「え、君、これが初めての挿管?それは、明日ケーキを持ってこなきゃだなあ。。」なんて具合に。

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ドイツ・マインツ大学病院の正門


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日本から学生さんが来て、シュミレーション実習に参加!


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2020年01月02日

メルマガ第2回 ハンガリーでの医学生活


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2年前のメルマガ第2回 ハンガリーでの医学生活 【2018年1月2日発行 Vol.28】

欧州日本人医師会青年部から、こんにちは!ハンガリーで医学生をしているいづみです。

皆さん、年が明けていかがお過ごしでしょうか。心機一転、新しい目標を立てられた方も多いと思いますが、私の2018年の目標は健康に毎日を楽しく過ごすことです。

先月Sachiさんがドイツのクリスマス・新年についてお話しされたように、ハンガリーもクリスマスは家族と過ごし、新年は友達とパーティーをしながらお祝いする、といった感じです。

ハンガリーの首都ブダペストは「ドナウの真珠」と言われるほど夜景がきれいです。大晦日には屋台や出店が多く出て、街中で新年をお祝いします。また、年が変わる瞬間には花火が上がり、その景色見たさに多くの人が集まります。

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さて、日本人の私がハンガリーで医学を学んでいる理由ですが、心室中隔欠損症を患って生まれてきた私は、幼い頃から医師になることが夢でした。高校の時にアメリカ人に観光案内をする機会があり、異文化の人々と関わることに憧れを持ったため、海外の医学部を目指しました。

アメリカやイギリスは学生の多くが現地人なのでハードルの高さを感じていましたが、インターナショナルコースを持つハンガリーの医学部と出会い、進学を決めました。日本の私立医学部より学費が安く、国立医学部よりも面接を重視する入試であることも魅力でした。また、ハンガリーで国際色豊かな友人と共に学ぶことは、医師になるための勉強だけでなく、日本で報じられない「現地の声」を聞くことにもつながり、毎日がとても充実しています。

勉強漬けの毎日ですが、息抜きとして映画を観たり、ホームパーティーをしているときはハンガリーに来て良かったと思える瞬間です。それもお酒が大好きなノルウェー人、おにぎりを毎日食べるパキスタン人や1時間遅刻するスペイン人など、面白い友達がたくさんいてくれるおかげです。

これからもそんな友人との時間を大切に頑張っていこうと思います!

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2019年12月28日

<日本と英国の違い>

はじめまして。イギリスでジュニアドクター(一般外科)として働いておりますRです。

まだまだ在英時間は短いのですが、日本での初期研修を終えてからの渡英を選択したので良い意味でも悪い意味でも、色々日本と比べてしまいます。


せっかくですのでいくつか列挙してみたいと思います。

例えばオペ場にて、


@ オペ場の手前の「anaesthetic room」にて麻酔は施行、麻酔施行後オペ場までの4メートルほどの移動はたとえ全マでもモニターも酸素も一切ナシ

A 麻酔科医の先生方は5分毎にバイタルを手書き

B みんなマスク着用ナシ

C 実は清潔ガウンだってリユース

D 日本と比べるとドレープの枚数が異常に少ない

E 水道も、蛇口をひねって水を出しましょう

F オペ場の中でもコーヒー・ティーは持ち込み自由です


などなど。。

逆に病棟業務での違いといえば


@ 患者さんの主治医は必ず、入院時にオンコールだったコンサルタント。ジュニアドクターの「受け持ち患者」等はありません

A 時間シフトがきっちり決まっているので、基本残業はありません(残業になってしまっても基本タダ働きになります)

B 「phlebotomist」が病棟を平日は2回巡回して採血をしてくれます。看護師さんでも採血が出来ないことが多いです

C ベッド調整が頻繁に行われるので、朝みた患者さんが午後には別病棟に移動になっていることも多々あります

D 医師間の連絡は、基本ポケベル。けたたましく鳴り響くポケベルの音は悪夢にみます

E CT等スキャンをオーダーしても、放射線科のドクターが不要とみなせばキャンセルされてしまいます。オーダー理由はキッチリ書きましょう。。

F 肝生検、経皮的腎瘻造設、胆嚢瘻など、「つきにいく」手技は放射線科が担うものが多いです


あげ出せば切りがないですね。

国による違い、医療制度の違い、文化の違い、様々あり、日々学ばされます。

今後も色々と紹介できればと思います。

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2019年12月19日

メルマガ第1回 ドイツの病院のクリスマス

皆さま、こんにちは。
2年前に掲載して頂いたメールマガジンの記事をご紹介します!
(ブログ転載許可は得てあります。)


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今号からスタートした新連載!お届けするのは、ヨーロッパで活動する欧州日本人医師会青年部所属のドクター&医学生。日々の生活や現地での医療についてリレー形式でつづります。全10回、お楽しみに!


第1回 ドイツの病院のクリスマス 【2017年12月19日発行 Vol.26】

欧州日本人医師会青年部から、はじめまして!ドイツで家庭医をしているSachiです。 年の瀬が迫り、皆様も慌しさ半分、楽しみ半分といったところでしょうか。

ドイツでは、クリスマスは家族で静かに祝い、年越しは友達と賑やかにパーティーしてカウントダウンというパターンが多いです。 クリスマスには学生も実家に帰ってしまうので、学生寮に残っているのは外国人くらいなもの。ゴーストタウンみたいになってしまいます。

祝日はクリスマスの12月25・26日と元旦の1月1日(州によっては1月6日も)だけなのですが、学校や大学は大体、クリスマスイブから1月6日までの2週間が冬休みになります。 さて、病院はどうするかと言うと、12月24日から30日のクリスマス勤務チームと、31日から1月6日の新年勤務チームに分けて、誰もがどちらか1週間は休めるようにして、医者も看護師も普段の半分位の人数で働く事が多いです。 クリスマスや新年は、入院中の患者さんも一時帰宅したがりますし、手術など計画的な入院の数も減りますので、入院患者数がぐっと少なくなり、それでも何とか回せるのです。

さて、クリスマスと新年、どちらの勤務に人気があるでしょう? 勤務が大変なのは新年です。年越しパーティーでお酒を飲んで転倒したり花火で怪我をしたりと、救急外来は大忙し。入院患者さん達も落ち着かないし、花火や爆竹の音で眠れなかったりして、夜勤当直も大変です。

クリスマスの方がずっと静かで勤務は楽なのですが、クリスマスはやっぱり家族揃って祝いたい大事な日なので、迷うところですね。

普通の人が休んでいる時にも働かなくてはいけない仕事ですが、そういう時でも家に帰れない患者さん達の心が少しでも慰められるよう、皆がんばっています。

皆様も、どうぞ楽しい年末年始を!


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市役所の前のクリスマスツリー。勿論本物の木です。


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病院の中のクリスマスツリー。これも本物の木。当直の夜に撮影しました。



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posted by JMAE at 10:49| ドイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年12月02日

ヨーロッパで緩和ケア医を志す

初めまして、スロバキアのコシツェにある医学部に在学しているてつ太郎です。

コシツェはスロバキア第2の都市と言われ、ウクライナやハンガリー寄りに位置しています。


今回は初めてのブログになりますので自己紹介をさせてください!


私は東京の団地育ち。

実家は裕福ではないので自分でお金を貯め、奨学金を借り、スロバキアの医学部に進学しました。

日本の予備校に通ったこともあったのですが、元々アメリカのcollegeを卒業ということもあり、周りに馴染めず3ヶ月で逃げ出したという過去もあります(笑)

進学前は投資家(主にコモディティと外国為替)をしていて、たまたま投資で当たって資金に目途がつきスロバキアの医学部に進学を決めました。

人生は何があるか分からないものです。



スロバキアは東欧で、1989年まで社会主義の国でした。
社会主義時代の名残で現在も日本の団地のような建物が数多く存在しています。

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◆写真は近所の旧社会主義の団地◆
な色の塗装が特徴的


現地のスロバキア人から言わせるとこの様な建物は

「社会主義時代の名残だ!」
「見るのも嫌だ」
「住みたくない」

なんて声も多数。


ですが私は団地育ちということもあり、現在住んでいる旧社会主義の名残が色濃く残っているこの住まいをこよなく愛しています。


さて本題に入りますが、私はヨーロッパで医師になり、北欧、ノルウェーで緩和ケア医を志しています。

趣味も兼ねて勉強の傍ら、ヨーロッパの緩和医や大学教授などにコンタクトを取り、緩和ケア病棟やホスピスを訪問しています。

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◆写真は中欧で、ポーランドの最初のホスピス(ポズナム市)◆


日本人で最も世界中のホスピス、緩和ケア病棟を訪問し、世界中の緩和ケアや文化に精通して様々なことを学びたいと考えているからです。


「ヨーロッパで緩和ケアを学ぶとはどういう事?」と思う方もいると思います。


緩和ケアは英語で “palliative care”

“palliative”はラテン語で“pallatius”という語源から来ており、意味は「覆いかぶせる」などの意味。

17世紀のフランスで “palliative” 「被せる、覆う」という意味から「寒さからの緩和」となり、この事からフランス語で「緩和」という意味を持つようになり、英語で “palliative” というようになりました。


治療は大きく分けると2つあり、1つ目は医学部で学ぶ治療、英語で表すと “cure”、つまり病気を治す医療が主になります。

多くの医師を志す人は病の根治、つまり病を根本から治すこと(cure)を志す人が大半なのかもしれません。

私は病を治すではなく、治せない病の向き合い方や病と共に生きることを学びたいと考えております。

これが2つ目の治療、英語で表すと“care”、つまり病気を治すというよりも、病気による心身の痛みを取り除くことが目的となります。


医学の進歩は日進月歩で、今まで治せなかった様々な病気を治せるようになりました。

そして、日本の医療は世界の最先端といっても過言ではありません。

ですが現代医学の限界もあり、「病気を治せないのなら、せめて痛みだけは取り除こう」というものが緩和ケアの基本方針になります。


医学では肉体的な痛みに対しては痛み止めなどを、精神的な痛みに対しては抗うつ剤やカウンセリングなどの治療方法を選択します。

ケアの領域でも方法は多岐にわたり、経済的・社会的支援、アロマテラピーや心理的療法によるアプローチでどうすれば心が満たされるのか、患者本人・家族の病気の受け止め方などをケアしていきます。


例えばお母さんの「痛いの痛いの飛んでけ!」

学問的な見方をすると、実際に一時的ですが痛みの軽減になります。


よく「人に優しくしましょう」という言葉を聞きます。

言うのは簡単、実際に行うのは難しいことですが、苦しいとき、辛いときに声をかけてもらえるだけでも肉体の痛みと心の痛みはほんの少しだけ軽くなります。


先ほども書きましたが日本は世界有数の医療大国。

国民の平均寿命は世界1位!

世界1位の長寿国です。

そんな医療先進国の日本でもまだまだ他国から学べることがあります。

その一つが心のケア。


今はまだ治せない病気でも体と心の痛みを取り除き、そして、寄り添うことで人生を豊かなものへ導く。

宗教でもなく、スピリチュアルでもなく、医学を通し、上記の分野を学問に昇華させ、その知識を社会に還元し、より豊かな日本社会の実現へ少しでも尽力できたらと考えております。


また、個人で日本人の方へ向けて欧州のがん治療や、国によって違うがんや慢性疾患との向き合い方なども各地の腫瘍内科を中心に訪問し、情報発信していこうと考えています。



◆個人のブログのリンクになりますがこちらも訪問していただけると幸いです◆

ブログ→ https://medeu.blog.fc2.com/
Twitter→ https://twitter.com/serotonin_nin


以上

てつ太郎でした(◉︎ɷ◉︎ )
posted by てつ太郎 at 20:37| スロバキア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月09日

ハンガリーあるある?

ハンガリー在住HUです🇭🇺
先日、パニックになり、一人で絶望感に苛まれたお話です(笑)

このOPTI-FREE Expressというコンタクト洗浄液。
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お使いの方は、要注意です。
絶対に6時間以上付け置きして下さい。。

いつも帰宅後、この洗浄液にコンタクトを入れて、翌朝にまた装着していたのですが、その日は、一度外してから4時間程付け置きした後、外出時に再度装着しました。


!!!!!!
痛!!!!!
え、痛!!!
何これ、痛!

本当に失明するかと思うほどの激痛でした。
痛すぎて目を開けられず、なんとか四苦八苦しながら、コンタクトを外して鏡を見ると、目は真っ赤。

しかも、角膜ボコボコしてる!!😱😱

金曜日の14時過ぎのことでした。
15時には、GPが帰宅してしまう。
そうなると、眼科に行かせてもらえない。
すぐさまタクシーに飛び乗り、GPの元へGO!!

14:30頃に到着すると、GPが帰る準備をしていました。
(ハンガリーでは、金曜日は早く仕事を切り上げてOKという風潮あり)

「よかった…ギリギリセーフだ!眼科に行かせてもらえる!」

安堵したところで、GPに経緯を説明すると、
「月曜ね。See you」

私:「あの、眼科への手紙だけでも良いので下さい。お願いします。」

すると…
GP: 「眼科医14時で帰ったから無理だよ。月曜ね。」


…。
なんだかものすごく、ハンガリー在住を実感した瞬間でした(笑)
きっとHUのようなドジをする人は、多いのでしょうね😅
医師は、慣れてるのだと思いますが、患者としては、焦りました〜。
結局3日程で赤みも痛みも異物感もなくなったので、よかったです。

それにしてもハンガリー、もう6年も暮らしていますが未だに日本との違いに驚くこともしばしばあります。
でもどうしてだか、もうすぐこの国を離れないといけないのだと思うと寂しいです。
それだけ、医学生生活が充実してたからでしょうか。

あと1年を切ってしまったハンガリー生活を楽しみながら過ごそうと思います✨

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posted by HU at 00:44| ハンガリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月16日

スロバキアの医学部最終学年のカリキュラム

こんにちは。9月からスロバキアの医学部6年生になるShotaです。

先日まで夏期休暇で日本に帰省していて思ったのですが、日本はとても暑かったです。スロバキア涼しい。

来月から6年生(最終学年)になるので、そのカリキュラムについて書いていきたいと思います。
僕の大学では主に4つの教科のState Exam(国家試験)とDiploma Thesis (卒業論文)で卒業できます。
  
State Examの科目は
内科・外科・小児科・産婦人科の4つです。
5年生の終わりに10個あるグループの代表がそれぞれくじを引いて、どこの科をどの順番で回るか決めます。
僕のグループは産婦人科→小児科→内科→外科でした。

それぞれの科で実習を行い、その後一定の試験対策期間があり、最後に口頭試問、そしてまた次の科の実習という形です。
口頭試問では、5人の教授が横並びに机に座っていてくじ引きで引いた3つの問題について説明し、質問されるのでそれに答えます。
僕はこれから受けるのでまだ想像できませんが、5人の教授の前で話すなんて、どんなに緊張することか(^◇^;)ちなみにいつもの口頭試問の試験監督は1人か2人です。
ちなみに自習は、国立病院であれば世界各国どこでもできます。各々、病院に申請して自習する形になります。
自国でする生徒もいますし、卒業後自分の行きたい国でする生徒、スロバキアでする生徒など様々です。

また卒業論文は、9月末までに書き終え、10月中旬に発表となっています。
卒業論文のタイトルは4年生の時に、タイトルのリストがあるのでそこから選ぶか、自分のやりたいものをその科の教授にお願いして監督になって貰うかです。
全部で50ページ以上書かなければいけないのと、科によっては臨床データが必須となっているので大変です。
ここ最近は卒業論文を書く毎日です。

卒業の時期は、全科目一発で合格できると6月なのですが、科目を落としてしまうと9月卒業になります。6月に卒業できるよう頑張ります!


来月から卒業までずっと忙しいと思うので、今のうちにドイツ語を集中的に頑張っておきたいと思います!



以上、Shotaでした。



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posted by Shota at 16:53| スロバキア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年08月01日

夏のバカンス

夏真っ盛りのフランスからです。

フランス人は「バカンスのために働いている」という言い回しを聞いたことはありませんか?初めて聞いた時は、また大袈裟なと思いましたが、実はあながち間違いでもありません。バカンスが終わったと同時に次のバカンスに向けて頑張って仕事をするという感じでしょうか。その中でも夏のバカンスはとても大事なもので、長めに取る人も多いのです。この時期になると、挨拶代わりに「いつからバカンスなの?どこに行くの?何するの?」といった会話があちこちで聞かれます。

フランスでは週末でも長期休暇でも、自分が当番でない限り、病院から連絡がくることは絶対にありません。自分が休みを取っている間は、残りのスタッフが(必死になって)カバーしてくれるからです。もちろん同僚が休みの間はその分もカバーするため、いつも以上に忙しく、日々息切れしていますが…。もちろん医師だけではなく、看護師、技師など全てのスタッフが休みを取りますので、病棟によっては人手不足で一部閉鎖されることもあります。

私のこの夏のバカンスはまだ少し先ですが、先日、長めの週末を利用して南仏のニースへ行ってきました。TOUR VOILE(ツール・ド・フランスのヨット版)の最終戦やジャズの屋外コンサートなどのイベントもあって、とても賑やかでした。



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2019年07月13日

医師は不養生

今日は、ご無沙汰しております。ドイツで麻酔科医と救急救命医をしておりますKです。
私は3週ほど前から、診断名の確定しない体調不良で、仕事を休んでおります。
医師として働く様になって6年が過ぎた頃、麻酔科医の仲間とホットワインを飲んでいた際、意識を失って倒れ、それ以来は小規模の病院に移って、療養をしながら麻酔をしております。
それでもここ1ヶ月の間にまた2度自律神経のバランスが崩れて倒れたので、再度お休みをいただいてます。
明日からはペインクリニックで新しい専門医を獲得すべく働き始めますが、仕事に復帰し、新しい分野での業務がストレスになるまいかと心配しております。

現在、ベルリンの大学病院に5年勤めていた学友が遊びに参っておりますが、彼も所謂 燃え尽き症候群(バーンアウト) と精神科に診断され、人生設計を見直す為、ここ半年仕事を休んでます。
研修医初期に知り合った友人の一人は、効率化ばかりを追求する病院で、使命感が高すぎるあまりアンフェタミンに手を出す様になり、プロポフォールで作用を抑えようとしたところ、摂取量を誤り、死亡しました。

循環器内科の医師がおっしゃるには、私の体は現在、成人男性の16%の運動量にしか耐えられないんだそうです。自分では運動神経の発達している方だと思い続け、トレーニングを怠っていたつけだと認識しております。
ここまで来ると、通院すら体に負担がかかり、とても院内当直ができるとは思えません。
帯状疱疹の後に神経痛を抱えるようになり、運動量がだいぶ減ったのが原因かもしれません。
とはいえ、30代の成人男性が帯状疱疹になること自体、普通ではないと考えざるを得ません。

世の中は今、ワークライフバランスの見直しを大きな目標とし、嘗ては所謂ブラック企業に当たった業種も、少しずつ改善の兆しが見えてきたものとメディアで見聞きするようになりました。果たしてそれは医師という職業にも当てはまるでしょうか?私は3年ほど前まで36時間の当直を繰り返し、週の労働が100時間を超えることは当たり前。残業のブラック口座が医局に存在して、医局内で問題を解決すべく、暗黙の了解で隠蔽していたのを覚えてます。

私の知る限りではドイツでも病院の私立化が進み、大学病院も薬品会社の傘下となる事態が訪れ、人件費の削減と、医療の効率化を目標に活動する機関が増えてます。昔の医師は3夜寝ずに仕事を続けたから、貴方はまだまだであるという議論は、見当違いと私は認識してます。麻酔科の先輩医師も、以前の労働時間は確かにより長期であったが、業務時の重圧はずっと少なかったとおっしゃる方が大半です。また、女性医師の社会進出は喜ぶべき動きではありますが、これは一般的に一人の医師あたりの生涯労働時間が減ってしまうという事実と一致します。男性の育児休暇所得の一般化がこの事実に拍車を掛けます。このまま進むと医療システムはいずれ崩壊すると私は思います。

どの範疇の医師と話しても、国民皆保険は既に危機的状況にあると口を揃えて言います。実際に医療保険の差別化は明らかに進んでおります。健康を絶対的権利と認識できたここ数十年のドイツの医療の色が少しずつ変わりつつあると思うと、大変残念なことです。医療は商品ではありません。また、医療者はロボットではありません。
この記事を読んで、将来の専門医が自身の養生も気にかけた働き方をできるようになることを願います。


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2019年06月23日

第8回呼吸器外科サマースクール2018

こんにちは。スロバキアの医学部5年生のShotaです。
今回はヨーロッパについての記事ではないのですが、昨年2018年7月7-8日に神戸で開催された第8回呼吸器外科サマースクール2018について書いていきたいと思います。

前々からいつか記事にして皆さんにお届けしようと思っていたのですが、遅くなってしまいました。正直にいうと、申し込みの時期から1年くらい経つので昨年の写真のリマインドが最近来て、それを見て思い出しました(^◇^;)

サマースクールは2日間にわたり、神戸医療機器開発センター(MEDDEC)とニチイ学館神戸ポートアイランドセンターにて開催されました。

ニチイ学館神戸ポートアイランドセンターに前泊するために、飛行機で大阪の伊丹空港からのJRで向かう予定でした。しかし空港についてみると、なんと台風のせいでJRは全線停止で道路も何本か封鎖されていて手詰りで、諦めて引き返そうかと思いました(^^;; ところが、困っているところに目に入り込んだのはフェリーの看板⛴
まさかとは思い、係りの人に聞いてみるとフェリーは運行しているとのこと。台風なのに、どうして!とは思いましたが、運行停止なってしまうと困るので、すぐさまチケットを購入しフェリーに乗船しました。
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外は台風で大雨、なのに船は全然揺れてなく、快適に過ごすことができました。ですが、もともと乗り物酔いしやすい体質なので、サマースクールのために船の中で結紮(糸結び)の練習をしていたら船酔いしました(T . T)

下船してからはバスで移動しました。そして長旅の末、やっとニチイ学館神戸ポートアイランドセンターに着きました。印象としてはとても大きかったです。
外は大雨・強風でしたので、外出せずに部屋で黙々と結紮・縫合の練習とサマースクール用に配布されたテキストとビデオを見て勉強していました。
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次の日朝早く起きて、会場に向かうと約100名の参加者・インストラクターの先生方がいて驚きました。参加者は3−4人のグループに分けられていてそれぞれ席に着く形式でした。
サマースクールの参加者は初期研修医1・2年目と医学部5・6年生がほとんどでした。その当時、僕は4年生だったのでグループの皆に迷惑をかけないように頑張ろうと意気込んでいました。
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1日目のメインはアニマルラボ・ウェットラボでした。
インストラクターの先生の指導のもと、皮膚縫合、気管支吻合、摘出心肺を用いた肺葉切除を練習しました。
その後、生きている麻酔下の豚さんを用いた肺葉切除の手技もさせて貰いました。豚さんの肺の解剖は人間と少し違っていて、副葉というのがあり右肺が4つの肺葉に分けられていました。(人間の右肺は上葉・中葉・下葉の3つに分けられています。)
たくさん練習した甲斐もあり、先生方に上手だと褒められました!お世辞だとしても褒められるのは嬉しいですね(^^)
夜は懇親会で先生方や学生方とたくさん交流できました。

2日目はドライラボでした。胸腔鏡を使って色々な手技を練習しました。
先生方が用意してくれた練習キットには、胸腔鏡下で小さなビーズに糸を通したり、ボタンを布に縫い合わせたりと楽しくできる反面、細かい作業で非常に難しかったです。またサマースクールの最後に行われた胸腔鏡のコンテストで2位に入賞できました!研修医の先生方も込みだったのでまさか入賞できるとは思っていなかったのでとても嬉しかったです(^^) 僕の大学では希望者は腹腔鏡を練習させて貰えたりセミナーなどもあるので、それが大きかったかなと思います。
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この2日間、とても貴重な時間を過ごす事ができました。手技だけでなく、医師のあり方なども含め色々なことを学ぶことができました。この経験を生かして大学の実習や卒後も頑張っていこうと思います!

これからも勉強だけでなく、手技も含めて日々精進していきたいと思います!


以上、Shotaでした。

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posted by Shota at 19:30| 日本 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする