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2020年09月30日

スロバキアの大学を卒業しました〜

こんにちは!スロバキアのShotaです!


ご報告遅れましたが、7月に大学を卒業しました!

晴れて医師になることができました


こんな状況下でしたので、卒業式はキャンセル、卒業証書も卒業生個々に手渡しでした


大学入学前に夢見ていた

長いローブを着て、6年間苦楽を共にしてきた仲間達と一緒に四角い帽子を青空に向けて投げる

という儀式は儚く消えていきました、、、


皆さん、なぜ帽子を投げるか知っていましたか?

僕は知らなかったです。この記事を書くまでは、、、


調べてみるとこの帽子投げは


「卒業への喜び」を表現していると言われています。


卒業式での帽子投げの始まりとされているのは、
1912年アナポリス海兵士官学校というアメリカの学校の卒業式です。

海兵士官学校の士官候補生の帽子は、
卒業すると士官用の帽子に変わります。

つまり候補生用の帽子はいらなくなるので

卒業生が、必要のなくなった帽子を投げることで
卒業した喜び達成感
卒業することの開放感を行動で表現したと言われています。

そしてこの帽子投げが、発端の士官学校で毎年の恒例となり、
次にアメリカ全土、世界に広まって行ったと言われています。(諸説あり)


また、僕の大学では卒業生が大学の前の道路にペンキで名前を書く伝統?的な行事があります。

この状況下だったので、普通はグループごとに書くはずでしたが、仲の良い友達数人でカキカキしました

たぶん歴代最高に大きなサインになりました。


話が逸れましたが、

僕はヨーロッパで働くためにドイツ語を勉強しています。

この状況下のせいでドイツ語教室延長、VISA取得や病院見学規制など多々問題はありますが、ヨーロッパで就職できるよう日々精進していきたいと思います!

以上、Shotaでした!


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posted by Shota at 05:20| スロバキア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月08日

医者に必要な会話力

皆さま、こんにちは。
ドイツの医師Sachiです。

私はドイツで医学を修めたのですが、入学してつくづく思ったのは、
「ドイツ語が話せる」のレベルが全く違うという事。

ドイツ語を学ぶ環境では、少人数のゼミが中心で、
静かな教室で、先生もゆっくりはっきり話してくれる。
母国語じゃない者同士の集まりだから、
こちらが言葉に詰まっても、誰もが辛抱強く待っていてくれる。

ところが大学に入って、母国語の人に囲まれたら、容赦ない。
階段教室でマイクを使い、わんわんエコーする。周囲の雑音も多い。
ドイツ語でひそひそ話しとか、した事もなかった。
友達とのお喋りでもゼミでも、なかなか口を挟む隙もないし、
言葉に詰まれば他の人にすかさず話題をとられる。
実習が始まれば、脳卒中の後で麻痺している人やら、
入れ歯ではっきり発音できない人もいるし、
そもそも耳が遠くて、こちらの発音が悪ければ、さっぱり解って貰えない。
上手く発音できないのを、大声で何度も繰り返させられる、バツの悪さと言ったら。

患者さんには「ゆっくり・はっきり」だけれど、同僚には真逆のトレーニングが必要。
個人の意見を大切にする文化なので、
議論で自分の主張ができなければ、何も始まらない。
医者も医学生も、同業者に対しては機関銃のようにまくしたてる人が多くて、
電話でやり合えるようになるまで、随分かかった。

これは会話とは関係ないけれど、
患者さんが分厚い病歴ファイルを持って来たら、
さーっと目を通して大事な情報を拾えなければいけないし、
勤務先によっては、何ページにもわたる詳細な報告書も書けなければならない。
語彙だって、医学用語を覚えなければいけないのは当然として、
「凹レンズ」とか「ショウジョウバエ」とか、そんなレベルからのスタートでした。

これはドイツ語特有なのだけれど、
例えば3桁の数字なら、百の位→一の位→十の位の順に、
分数なら、分子→分母の順に読む。
だから、私は今でもドイツ語での暗算が苦手だし、
当直で寝ぼけている時に電話で数値を言われても、すっと頭に入らない。

そもそも、ドイツは発言を大切にする文化で、口約束でも法的に有効となる。
極端な例では、
役所での結婚式でも、サインする前に婚姻の意志を問われ、
「はい」と言った段階で既に婚姻が成立し、書類には婚姻後の姓でサインする。
未だに古臭い書類社会でもあるのだけれど、
発言というのはまた別の重きがあるので、軽んじる訳にはいかないのです。

こちらに来てもう20年で、流石に困らなくなってきていたのだけれど、
コロナでマスクをするようになって、ちょっと後退。

という感じです。

医者というのは、信用第一。説得力がいる。
なので、語学力はとっても大事です!
でも、語学なんて、やれば誰にでもできるので、皆さん頑張って下さい。




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2020年06月07日

コロナ禍でのハンガリー学生生活

こんにちは、ハンガリー医学部6年HUです。


ハンガリーでは、3月11日に非常事態宣言が発令されました。その後、無期限で延長される事が発表され、ようやく6月20日に解除されることとなりました。


新型コロナウイルスがアジアで流行し始めた頃、私は小児科実習中でした。
毎日、「好中球減少症」の患者さんの問診をするように指導担当医から指示されましたが、ただでさえ感染症を起こし易い状態でいる小児、さらに他国でのアジア人差別も話題になっている頃で、心に一抹の不安を抱きながら親御さんに毎回許可を取り、触診し、勉強していました。


マスクの文化がないハンガリーで、日に日にマスクを着用する人が増え、見えない敵と闘うように人々がピリピリと緊張感を増していく姿は、しっかりと記憶に残っています。


イタリアで爆発的に感染者数が増えてからは、ハンガリーも時間の問題だ…と、不安感が増していき、ついに初めての感染者が出てから、
在籍している大学から、6年生に医療現場にボランティアとして入るかの確認がきました。
私の在籍大学がある都市での感染者数が少なかった事もあり、感染病棟で学生が働くことはありませんでしたが、他病棟には配属することになり、6年生としては、いよいよ医療従事者として働く事を強く意識するきっかけとなりました。


段々と外出規制のおかげで感染者数の増加が緩やかになり、5月に入ってからは物流も元に戻ってきました。
今では薬局だけでなく、ドラッグストアでもマスクが手に入るようになりました。


気温も上がり、道路脇にはラベンダーが咲き、夏の到来を感じますが、観光客が押し寄せて、また感染者数が増加しないように心から願う日々です。


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posted by HU at 08:56| ハンガリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月16日

コロナウイルス情報 ドイツ・大学病院編

ドイツで少しずつ感染者集が増え始めたのは2月末。周囲の危機感はまだかなり薄い状態でした。この頃1週間ほど日本へ帰りましたが、日本の方が状況は悪いのではないかと私はこの時思っていました。

3月に入ると感染者数は増え始め、自主的にマスクや手袋を着用する人もちらほら。ヨーロッパではまずマスクをする習慣がないので、皆さんつけ方が間違っているうえにマスクを頻繁に触ります。手袋をした手であちこち触った後に、そのまま煙草を吸っている人や携帯を耳にあてて話している人も見かけました。

3月中旬になると移動・外出・お店の営業制限等を始め、2週間でどれくらい結果がでるのかという気持ちでした。ここからひたすら感染者数が増え続けます。最初のうちはレストランなど必要だとされ営業が許可されていましたが、途中からはそれも禁止になりました。電車はガラガラで、天気が悪かったこともあって外出制限は最初の頃はよく守られていたと思います。集中治療室(ICU)を担当していた私は、この頃からコロナウイルス専門の感染症病棟(HDU:High Dependency Unit)の担当になります。家族からは心配されましたが、ドイツでは早い段階で病院の体制が整い、毎日安心して仕事に行くことができました。

3月下旬にはまだまだ病院では余力がある状態で、患者数はこのあたりがピークだったように思います。もし次の波が来なければの話ですが、、欧州では当初イタリアの医療崩壊が報じられていましたが、徐々にスペイン、フランス、オランダと状況は悪化。ICUのベッド数が足りなくなった隣国からドイツ各地で受け入れが始まります。欧州だからこそ出来る事だと思うし、つい先日も嬉しそうに母国に転院・退院していく患者さんの姿を見て、私も嬉しくなりました。

4月になると症状の改善された患者さん達が徐々にICUからHDU、そして一般病棟やリハビリ病院へと転送されるケースや退院する人も増えました。現在は入院患者数がだいぶ減ってきたので、私は来週からICU担当に戻ることになりました。治療に当たるスタッフ全員が毎週PCR検査を受けるのですが、今のところ陽性は出ていないそうです。私の病院では一人目の患者が入院する前から防護服の着脱指導がスタッフ全員に対して行われたので、それも功を奏したのではないかと思います。

この2ヶ月間、何より毎日変わる院内のシステムと記録しなければならない情報の量、それに加え研究やミーティング、院内だけでなく近隣病院からの問い合わせ、ものすごい頻度で鳴る電話の対応にやや疲れましたが、とても良い経験になりました。

今は規制も徐々に緩和され、外出する人も多く見られますが、お店に入る時や電車に乗る際にはマスク着用が義務づけられています。まだまだ安心はできませんが、また普通に生活出来る日もきっと近いはずです。


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2020年04月25日

メルマガ最終回 ドイツで医者になる

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2年前のメルマガ最終回 ドイツで医者になる【2018年4月24日発行 Vol.44】

欧州日本人医師会青年部から、こんにちは!ドイツの医師Sachiです。全10回の連載、楽しんで頂けたでしょうか。最終回の今日は、私の個人的な話しをしますね。

私がドイツの医学部に入学したのは2000年。当時ドイツの医学部は外国人も学費が無料で、例えば1学年が180人のところに、5席程度の外国人枠があり、そこに数百人の応募者があったりすると聞きました。

最初の2年間は教養課程なのですが、日本の大学の教養課程とは違い、医学生のために特化された内容のみです。例えば物理学なら、レントゲンやMRI、目のレンズの仕組みなど。ラテン語や古ギリシア語も、文法は医学用語で必要な名詞の活用のみ。それでもぎちぎちで、早い日は朝7時15分から1コマ目が始まり、遅い日は夜8時まで。教養2年間で、ドイツ人学生でも半数位が振り落とされていきます。そこに外国人が太刀打ちしようというのですから、起きている時間は全て勉強するしかありません。食事中もバスの待ち時間も暗記カードを手放さず、シャワーを浴びながら暗記の復習。眠気に襲われると、立って勉強しました。

当時はまだ、現在の東欧医学部英語コースのようなものはなかったので、欧州全体でも日本人の医学留学生は少なかったと思います。スマホどころか自宅にインターネットがないのも珍しくなく、私自身、勉強に手一杯で、同じ状況の日本人医学留学生や日本人医師を探す余裕もなく、全くの未知の世界をたった一人で歩いているような心細さがありました。

今は家庭医としてこの地に根付き、欧州日本人医師会で大先輩から後輩まで幅広い交流があり、日本からも実習生を迎えたりして、楽しく充実した生活です。

そして、あの死にもの狂いの勉強に無駄はなかったと、日々感じています。皆さんも、どうぞ頑張って下さいね。


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5年生修了時に行われる第2回国家試験の過去問題集だけで、この分量。試験は1問90秒のペースで約4時間を4日間、プラス口述試験。

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国家試験が近づいた、ドイツ人同級生の鏡と…


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クローゼット。
私は暗記カードを持ち歩くタイプなので、違いが面白かった。


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卒業後、ガムシャラ新人時代を越え、産休育休を挟み、今はマイペースに働いています。
欧州日本人医師会の総会は子連れ参加歓迎で、こんな小さな時からお世話になっています。



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2020年04月10日

メルマガ第9回 ヨーロッパの出産・子育て事情

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2年前のメルマガ第9回 ヨーロッパの出産・子育て事情【2018年4月10日発行 Vol.42】

欧州日本人医師会青年部から、こんにちは!欧州のとある医学部を卒業したての杏です。今回は医師・医学生の出産・子育て事情にについて話したいと思います。何時、誰と、どのような形で、何処で出産するのか。出産・育児は世界中の女医・医学生にとっての難しいテーマです。私はまだ医師になりたてで、医師よりも医学生についての方が詳しいため、今日は医学生・前期研修生の出産事情についてお話ししたいと思います。

医学生のうちに出産する率ですが、私の母校の場合、二学年に一人は出産をする人がいた気がします。女性に限らず、在学中に親になる率で挙げると、一学年に一人はいます。在学中に親になる人の多くに共通しているのは、北欧出身、または北欧出身の配偶者がいる事です。スウェーデンやノルウェーから医学留学する人々は、結婚していなくても子供を産むと自身で、またはパートナーと決めた場合、サクッと産む印象があります。日本と明らかに違うのは、あえてシングルマザーとして出産する人が度々いる点です。同棲はしているけど、あえて籍を入れずに産むパターンも珍しくありません。

医者になってからの場合も、北欧出身者の出産率が圧倒的に高いです。私の周りにはドイツ・ギリシャ・ポルトガル・アメリカ・スウェーデン・ノルウェーなど多くの国からの留学生がいますが、前期研修の激務からでしょうか、未だに北欧以外の人々からはそのような便りはありません。北欧出身で学生時代からのパートナーがいる女医さんの場合、前期研修(場合によって半年〜1年)と後期研修の間、又は後期研修が終わる前に子供を産むケースが多いようです。これは政府から全額負担の産休手当が1年間出ることと、産休に対して職場の理解がかなりあること、そして一人前の医者が抜けるより研修生が抜ける穴の方が病院側にも負担が少ないという考え方があるためのようです。

ちなみに私は学生出産した一人で、多くの人に「どうやって留年しないで卒業したの?」と聞かれます。ケースバイケースだとは思いますが、私の母校は高学年になると試験のほとんどが口答試験で、試験期間の中から受験日を選べた事や、講義が少なくローテーションと自習勉強が多かった事、そしてローテーション先の先生方が妊婦に対してかなり優しかった事が大きな助けとなりました。とはいえ、ローテーションも講義も自分が医者になるためのもの。産後の国試勉強の時にやっぱりもっと頑張っておくべきだったかも、と考えさせられました。

私の場合、最後の内科の卒試兼国試1ヶ月前が出産予定日だったので、残りの試験の日程だけ理事長と話し合い、クラスメートが卒業した3ヶ月後に大学を卒業する事ができました!無事に産めたこと、無事に卒業できたこと、そして、元気な子供を育てられることのいずれも、決して自分一人の力ではできないことだなと身に沁みて感じる日々でした。


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我が子


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北欧の風景1


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北欧の風景2




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2020年03月28日

メルマガ第8回 ヨーロッパで外科医になる

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2年前のメルマガ第8回 ヨーロッパで外科医になる【2018年3月27日発行 Vol.40】

欧州日本人医師会青年部から、こんにちは!スロバキアで医学生をしている外科医志望のShotaです。今回はスロバキアでの外科実習・ワークショップについてご紹介したいと思います。

第3回でKimikoさんからもご紹介があったように、日本とヨーロッパの実習の違いの一つは学生が取り組める手技の範囲だと思います。スロバキアでは、静脈・動脈からの採血、中心静脈へのカテーテル留置術、皮膚の縫合、筋膜の結紮、腹腔鏡手術時のカメラ持ち、摘出する臓器側の血管結紮、気管支挿管、前立ちなどを学生にさせてくれます。 また、教授に個人的にお願いすれば、週に1・2回、授業のない日に第2・第3助手として手術に参加できます。先生によっては第1助手にしてくれることも!申請すればいつでも学生用の腹腔鏡の練習キット、シミュレーション実習なども利用できます。

次にスロバキアでのワークショップについてご紹介したいと思います。ワークショップ等はボードに紙を貼って募集するといった形よりも、教授が授業中に口頭で参加者を募る場合が多いです!内容は基本的に学生向けですが、後期研修医・専門医向けのものに学生が参加できることもあります。僕が昨年の10月に参加したMicrovascular workshopは専門医過程の先生向けのもので、学生の僕が参加して良いものなのかと疑問に思うレベルの内容だったのですが、教授の手厚いご指導のおかげでなんとかusefulなanastomosis(吻合)を作ることができるようになりました!

スロバキアでは若い医師がヨーロッパの他の国に留学し専門医取得後に戻ってくるケースが多いため、他国の新しい技術などを医師向けに伝えるワークショップが豊富であると聞きました。そのため、若い医師が年上の医師に教えるという光景も!積極性のある生徒には実践的なことでもどんどんさせてくれるのはヨーロッパならではの良さなのかなぁと思います!



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学生用の腹腔鏡練習キットで練習しています!日々練習あるのみ!




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2020年03月14日

メルマガ第7回 イギリスの医療制度と医療問題

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2年前のメルマガ第7回 イギリスの医療制度と医療問題【2018年3月13日発行 Vol.38】

欧州日本人医師会青年部から、こんにちは!ロンドン大学の医学部4年生のマヤです。今回はイギリスの医療制度と近年の医療問題をBREXIT(イギリスEU脱退)の背景に触れつつ、簡単にご紹介させていただきます。

まずはじめに、イギリスの医療費は全て無料です。イギリス国民は日本の国民健康保険や社会保険のように、国民保険料を税金という形で払っています。NHS(National Health Service)という1948年に設立された国営医療サービスは『貧富の差に関わらず、医療はすべての国民にとって平等にアクセスができるものである』という趣旨の元、 イギリス全土の医療機関を運営しています。そして、驚くべきことに国民だけでなく旅行者を含むすべての人の緊急救命の医療費は完全無料です。

ただ、もう少し詳しく説明すると、医療費は基本無料ですが、生活保護に申請してない大半の国民は種類に関わらず一つの処方箋につき8.60ポンドを払います。

また、イギリスに住む人は皆GP(General Practitioner)という家庭医のようなものに登録しなくてはいけません。病気になった際にはあらかじめ登録したGPを訪れ、GPの判断によりその地域の専門医へ紹介状を描いてもらわなければならないので、直接専門医に行くことは出来ません。GPは不必要な専門医の受診を防ぐ役割を担っていることになりますが、日本と比べるとワンステップ多く、さらに無料であるため受診希望者がたくさんいます 。そのため専門医の受診ができるまで1ヶ月以上待つことも多いのです。

加えて、近年は高齢化や移民の増加もあり、医療費の予算は増える一方で、NHSの存続が危機に晒されています。BREXIT推進派がこれらの問題について『移民を減らし、EUに払い続けているお金をNHSに回すことで解決できる』と宣伝したことがEU脱退の要因の一つなのです。イギリスの医療問題、まだまだある(笑)のですが、このあたりにしておきましょう。

最近は泌尿器科で実習中なのですが、da Vinciで行う前立腺癌の全摘出のアシストをする機会があり、繊細な動きに感動しました。現在は前立腺癌以外の分野ではあまり使われてないようですが、今後の発展に期待です。



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ロンドンの街並み


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ロンドンの夜景


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Royal society of medicine(英国王立医学協会)



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2020年02月29日

メルマガ第6回 スロバキアの医学部の魅力

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2年前のメルマガ第6回 スロバキアの医学部の魅力【2018年2月27日発行 Vol.36】

欧州日本人医師会青年部から、こんにちは!東欧の国、スロバキアのコメニウス大学医学部3年次の、Yukiです。日本では余寒もなお厳しいなか日ざしが明るくなり始め、梅のつぼみが膨らみ始めた頃でしょうか。スロバキアは0度を超える日がまだまだ少なく、雪が静かに降る長い夜が続いています。

さて、今回は日本の皆さんにはあまり馴染みがないスロバキアの医学部で学ぶ魅力についてお話ししたいと思います。コメニウス大学はスロバキアの南西部、ドナウ河沿いに位置する首都ブラチスラバにあります。ブラチスラバは、中欧・東欧の国々へのアクセスが良いため、休暇にはよく大学の友人と日帰りでEU国内を旅行します。ブラチスラバの街並みは、つい最近まで共産圏の国であった事から、旧市街の外の住宅地には、同じ建物が綺麗に整列しているのが特徴的です。スロバキアのもう一つの魅力としてあげられるのは、スロバキアとハンガリーの国境沿いに広がる、カルスト山脈の美しい洞窟群です。なかでも、ドプシンスカ氷洞窟は、元オリンピックフィギュアスケート選手の浅田真央さんが訪れ、洞窟内の天然の氷の上を滑る姿が日本のテレビ番組で紹介されました。

大学のお話をします。コメニウス大学の授業は、少人数制です。1グループ10人ほどに分かれて、1〜3グループずつで授業が行われます。同じグループの同僚生徒とは、6年間公私ともに行動する事が多いため、家族であり戦友のような間柄です。医学部のカリキュラムは、最初の3年間は基礎の座学を中心に学理的な修学をし、4年目から本格的に大学病院での実践的な勉強をしていきます。

現在私は3年生なのですが、病院での問診や、病理学の解剖授業などが始まり、様々な形で患者さんと触れ合う機会が増えました。決して楽な道のりではありませんが、これからも学友たちと共に、切磋琢磨していきたいと思います!東欧にいらっしゃる際は、ぜひスロバキアにお立ち寄りくださいね。お読みいただきありがとうございました。


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スロバキアのトルバナ地方を走る列車の車窓


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ブラチスラバの大広場


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同じグループの学友たちと


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2020年02月15日

メルマガ第5回ドイツの医師の働き方・休み方

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2年前のメルマガ第5回
ドイツの医師の働き方・休み方【2018年2月13日発行 Vol.34】

欧州日本人医師会青年部から、こんにちは!ドイツの医師Sachiです。

日本では今頃、そろそろ受験が済んで、もうすぐ卒業・入学シーズンですね。
ドイツの多くの大学では、春と秋の2回、入学・卒業があります。また、最終国家試験は口述試験なので、日程に1か月位のバラつきがあるうえ、卒後すぐに就職せずに暫く研究をしたり、休暇(!)をとったりという学生もいますので、仕事開始日も結構バラバラです。
また、一つの病院で最初から最後まで専門課程を修める医師はどちらかと言うと少数派で、病院を移って異なった経験を積んでいくというスタイルが一般的です。そういう転職は年中行われるので、職場のメンバーが一度にガラリと変わるという事は普通ありません。誰かが辞めて、そこに誰かが入ってくる、という椅子取りゲームのような感じで、就職活動も年中可能です。

さてドイツでは、医師に限らず誰でも、年間約6週間の休暇がもらえます。そして、それを全部消化するのが普通です! 大体年末頃に、翌年の休暇調整をチーム全員で行います。例えば10人のチームだと「一度に欠けてもいいのは2人まで」など決まりがあって、誰がどこで休暇を取るか、皆で話し合って決めます。そうすると、誰かが戻ってきたら次の誰かが休暇に出るという感じで患者さんを引き継ぎ、常に一定の欠員がある設定で回るようになっているのです。
普段でも自分の勤務時間外は当直医が担当して、自分の担当患者さんの事で自宅に電話が掛かってくる事は普通ありませんので、皆「引き継ぎ上手」になっていきます。これも訓練で、新人は「自分じゃなくちゃ!」と患者さんを抱え込む傾向があるのですが、自分がいない時でもちゃんと自分の考えている方向に動くようにしておくのがベテランの力です。
また、休む時は休むけれど、働く時はバリバリ働く、そのメリハリの強さに、日本からの実習生はよく驚いています。

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うちの院長の趣味は、メルクリンというドイツの鉄道模型。自宅には、こういうメルクリン部屋があります。

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これは駅。配線しながら少しずつ完成させていく、それが楽しいらしい。

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ジオラマも凄い。

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医院の遠足でサイクリングに行きました。
医師2人・アシスタント6人(殆どがパートタイム)の家庭医開業医院です。




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