欧州日本人医師会の青年会員は現在20名。チェコ、ドイツ、ハンガリー、ブルガリア、ポーランド、ルーマニア等の医大生や卒業生が、各国の医療・大学・就職情報などを交換したり、サポートし合ったり。

2014年07月19日

ハンガリーの卒業式

皆さん、はじめまして。
ハンガリーでの医学生生活を終えたyasuです。
ワールドカップもドイツの優勝で終わり、そろそろ寝不足な日々から解放されたところでしょうか?
今回はハンガリーでの卒業式についてお伝えしようと思います。

ハンガリーでは、State board exam、日本でいう医師国家試験が年に3回(6月、8月、11月)あります。その試験に合格すると約3週間後から1ヵ月後に卒業式を迎えられるということになります。
映画などで観たことがあると思いますが、ハンガリーでも同様、卒業式にはガウンを着て角帽子をかぶって出席します。日本では、卒業の時期になると華やかな振袖姿や、袴姿の卒業生を身近に見かけることがあると思いますが、こちらではガウンに隠れてしまうからでしょうか?みんな、派手さは無く落ち着いた色のワンピースやスーツ姿での参加でした。
ハンガリーでは5年次が終了する5月にSchool leaving ceremonyという卒業式ではないけれど、卒業式に似たようなセレモニーがあります。これは、5年生で全ての座学が終了し、その後、学生はそれぞれの場所で病院研修が始まるため、これまでのようにグループで集まって学習するということが無くなり、また卒業も同じ時期ではないということから、プレ卒業式のようなものを行っているようです。これこそ、みんな華やかに着飾って各科のお世話になった先生のところへ行き、御礼の言葉を述べて回ります。こちらの式、プレとは言いますが、意外にも卒業式よりも盛大なように思います。

さて、そのような落ち着いた第一印象の卒業式ですが、ハンガリー語と英語の2ヶ国語で行われます。卒業する学生は名前を呼ばれると壇上に上がり医学部、歯学部、薬学部の学長と握手をし学位を受け取ります。(決まった順番があるので、結構緊張します!)その後、正面を向き角帽についている房を左から右側に移動します。正確な意味は分かりませんが、学生から医師になったという証明らしいです。卒業生にとって、この一時がメインイベントになるわけです。家族がスタンディングオベーションをしていたり、声援を送ったり、そして卒業生の満面の笑み。素敵な一瞬を見ることができます。そして、最後はみんなでいっせいに角帽を投げます。不思議ですが、これをするとなんとなく達成感と解放感を感じることができますね。

日本の厳粛な卒業式もキリッと身が引き締まっていいと思いますが、こういった喜びを家族、親族で分かち合えるような式も、いいものですね。

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posted by JMAE at 17:35| ハンガリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年07月02日

私見・ワールドカップ <ドイツ編>

皆様、こんにちは。
ワールドカップに沸くドイツから、医師のSachiです。
今日の内容は飽くまでも私見や一般論ですので、「ドイツ人が全員そうだという訳ではない」という事を御承知願います。

ウィキペディアによるとドイツは「ワールドカップにおいて1次リーグ敗退経験が一度もなく、さらに1954 FIFAワールドカップから16大会連続のベスト8以上、2002 FIFAワールドカップから3大会連続のベスト4と非常に安定した成績をおさめている」だそうで、優勝数こそ3回で少ないものの、2位の4回、3位の4回、決勝進出7回、準決勝進出11回は、それぞれ最多になっています。

実はドイツではオリンピックにはそれ程関心が高くなく、ドイツ勢がメダルをざくざく獲得していても、「あ、そう言えば今オリンピックだっけ」という感じで、話題にすらのぼらない事が結構多いのです。

ところがサッカーとなると、話しは別です。
ワールドカップは国民的行事だと言える盛り上がり方になります。サッカーはドイツの国技ですしね。
まず各スーパーでは応援グッズをはじめとし、ドイツ国旗色の食品(パスタ、アイス、お菓子・・・)まで、様々なものが売り出されます。車にはドイツ国旗色の飾りをつけます。窓から国旗を垂らして飾る家もあります。大きな国旗はマントのように身にまとってもいいですね。
ドイツではサッカーは皆でワーワー言いながら観戦するものなので、サッカー中継をする居酒屋やパブリックビューイングに出掛けたり、家族や友人の家に集まって観戦したり。勿論、最初の国歌斉唱から観て気分を盛り上げるのがベストです。
ワールドカップの大切なドイツ戦の時間帯など、街の中はまるでゴーストタウンのようになりますが、家々の窓からテレビの光がちかちか漏れてくるところだけが違います。
ゴールが決まると、家々から「Tooor!(ゴール!)」という叫び声やブブセラが聞こえてくるので、テレビを観ていなくても「あ、入ったな」とわかります。花火をパーンと打ち上げる家もあります。
そしてドイツが勝つと、クラクションを鳴らしながら走り回る車が続出します。
クリスマスやお正月でも止められずに24時間動いている、ベンツの製造ラインが止められる事すらあるのです。

試合結果を書き込んだトーナメント表を持ち歩き、それを見ながら議論したり予定を立てたりする姿は、まるで競馬場のおじさんか?という姿。あ、でも耳に鉛筆は挟みませんよ。
さて、病院では看護師さんのシフトの組み方や、医師の当直などが、熾烈な争いになります。幸いにして、「サッカーには興味ない」という人もちらほらいるので、何とか解決するのですが。
入院患者さんは病室でテレビを観る事が多いのですが、歩き回れる軽症の入院患者さんのために、病院の講堂などにスクリーンを張って、ミニ・パブリックビューイングをする事も珍しくありません。

ワールドカップは1点が重過ぎて、ガチガチの試合になる事が多いため、
私自身は、純粋に試合を楽しむならドイツ国内リーグの方が好きなのですが、
ワールドカップは各国のキャラクターが多種多様なのが面白いと思います。
また、例えば陸上の短距離走のような無酸素運動には黒人が圧倒的な強さを誇り、バスケットボールなら身長が高くなければお話しにならないという、才能など以前の「生まれつき」で決まってしまっている部分が大きいスポーツも多い。でも、サッカーに関しては、人種などを問わず、大柄でも小柄でも、それぞれの戦い方があり、「大きな人には絶対に勝てない」などとは言えないところが面白いなと思います。

ドイツでは、その辺の村のサッカー場でも、きちんと芝が整備され、ナイター用の照明設備も付いているのが結構普通にあるのに、最初は驚きました。
因みに今回のワールドカップ、ドイツのナショナルチームは満足のいく宿泊先が見つからず、自分でリゾートホテルを建ててしまったそうな。滞在期間が長くなるという自信がなければできない事ですよね。


さてここに、白衣の胸ポケットに入るサイズの、薬のポケットブックがあります。
P1100063.JPG
これは、薬の商品名と成分名、服用量、禁忌などの早見ブックで、ちょっと調べるのにとても便利です。因みにこの「プラス」ではないものの方が、索引が調べやすくて私は好きです。
これは2006年のものですが、あれ?サッカーボールの絵が・・・?

P1100060.JPG
なんと、中にワールドカップのトーナメント表(各試合の日時付き)がついているのです!
こういうのを発案する人がいて、その企画が通るというのが、信じ難い。
ドイツ人、真面目に夢中です。

(この2006年は、ワールドカップがドイツで開催された年で、
サッカー大好きなメルケル首相はせっせとスタジアムに足を運び、
ゴールが決まるとぴょんぴょん跳び上がらんばかりに喜ぶ様子がTVに映っていましたが、
特に叩かれもせず、せいぜい笑い話になる程度。
「甘い物は別腹」の如く、「どんなに仕事が立て込んでいてもサッカーは別」なんですね。)



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posted by JMAE at 06:51| ドイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする