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2017年09月03日

ドイツの救急医療

初めまして。
EUにおける日本企業の基地、デュッセルドルフにある総合病院麻酔科勤務のケンです🌟
今日はドイツの救命救急医療について少しですが、お話させていただきます!

ドイツと日本の救命医療決定的に違うと私が感じるのは、
ドイツでは医師が事故、発作現場に直接出向くシステムが構築されているということです。
心筋梗塞脳出血などの場合は、医師による初期治療が直ちに開始できるメリットがあります。

救命救急医は病院消防署当直室で待機、
ベルやポケベルがなると、ドクターカーヘリコプターに乗って出動します。
また、ICU患者の病院間の搬送も救命救急医が付き添います😃

救急隊員による、二時的な要請による時間のロス
また、コストがかかるという点がデメリットでしょうか?
そのため、お隣のオランダでは日本と同じ、Load and go方式が取り入れられてます!
患者さんに最低限の処置を施して、最寄りか、症状に見合った病院に搬送するというものです。

例えば脳梗塞の症状があってバイタル安定の患者さん。
救命救急医が現場に駆けつけても、cCTなくては何もできませんよね?
ベルリンの一部の救急車にはCTが導入されているとのことですが、まだまだ実験的なものです。
コスト VS メリットのバランスが不釣り合い過ぎるのではないでしょうか?

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話は変わりますが、ドイツでは救急救命医は専門医ではありません!!!
救急外科の圧力が強すぎて専門医過程の構築が認められない、とうかがってます。

ドイツで救命救急医の資格取得に最低限必要になるのは
🚩麻酔集中治療の経験6ヶ月
🚩並びに臨床経験18ヶ月
🚩救命救急医養成講座の受講と、
🚩挿管50件
🚩胸部drainage2件
🚩心肺蘇生10件
また実習医として救命救急医に付き添い、
🚩死亡に繋がり得る患者の救命10件
🚩勤務時間最低72時間
🚩後に、簡単な臨床試験です。
正直、医師なら意外と誰でも簡単に救命救急医を名乗ることができます。

ここ最近はによって認定医取得を救命活動の条件としている場合もあり、
その場合、履修要項がきちんとあって、
🚩医師会の発行する履修カタログを教授にサインしていただき、
🚩医師会の認定医試験を受ける義務が発生します。
🚩また、臨床経験30ヶ月出動数50と、
少しだけハードルが上がります。

尚、認定医救命救急医の資格取得後になる事ももちろんできるので、
資格を得て、実際に救命活動をしながら、認定医試験を受ける先生が大半です😁

近年はテロの被害に備えて、様々なコンセプトが構築され、
救急救命も若干命がけになりつつありますが、
病院外での医療はとってもいい社会勉強になります。

移民キャンプ老人ホーム
薬物中毒患者交通事故
新聞にも掲載されるような事件の対応
最前線で味わえる救命救急医
皆さんも一度は経験してみてはいかがでしょうか?



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posted by JMAE at 05:27| ドイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする