欧州日本人医師会の青年会員は現在24名。ヨーロッパの医大生や卒業生が、各国の医療・大学・就職情報などを交換したり、サポートし合ったり。

2018年02月21日

雪国ならでは!さて何休暇?

初めて投稿します。フレンチアルプス、モンブランの麓にある小さな総合病院で一般内科・感染症科医の研修をしている者です。

IMG_3728.JPG

フランスの学校では先週から『冬休み』が始まっていますが(年末年始の休暇は『クリスマス休暇』と呼ばれます)、別名『スキー休暇』と呼ばれます。当地は四方を山に囲まれており、シャモニー・モンブランやムジェーブといった観光地が近いため、夏は登山、冬はスキーとフランス国内のみならずヨーロッパ中から観光客が集まり、街中だけでなく病院も賑わっています。

IMG_3701.JPG

モンブランで起きる病気、事故の一次・二次救急は当院の救急が引き受けています。集中管理が必要な三次救急はグルノーブルやジュネーブにある大病院に直接搬送されます。もちろん搬送はヘリコプター。救急車では行きつけないような場所や時間がかかり過ぎる場所が多いからです。ハイシーズンはひっきりなしにヘリがやってきます。私の勤めている病棟はヘリポートのすぐ横にあるので、夏の暑い日に窓を開けていると、轟音のために診察をしばし中断することも。

IMG_3593.JPG

特に多いのは山での事故による外傷なので、ハイシーズンの間、外科病棟は病床数を増やして対応しています。感染症科の病棟も例えばこの時期、慣れないスキー靴で靴擦れしてその傷が重症感染症を起こしてしまったケース、外傷のオペ後の感染など、外傷絡みのケースが増えます。

休暇で当地に来ていたはずの患者さん達は皆「まさか自分が旅行先で入院することになるとは思わなかった」とおっしゃいます。いざという時のために必要な備えをしつつ、怪我や病気には気をつけて、楽しい休暇を過ごしていただきたいものです。

↓ランキングに参加しています。クリックお願いします!
にほんブログ村 病気ブログ 医者・医師へ 


 欧州日本人医師会では、ヨーロッパの日本人医師ネットワークを共に発展させていきたいという熱意ある会員を募集しています。
・現在ヨーロッパの医学部に在籍している学生(3年生/臨床医学課程以上)
・ヨーロッパで働く研修医(まだ専門医になっていない医師)
の方は、青年会員として入会する事ができますので、お問い合わせお待ちしています!

posted by JMAE at 06:25| フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年02月03日

イギリスの医学部入学について

こんにちは。ロンドン大学医学部4年生のマヤです。
日本は寒い日が続いているそうですね。ロンドンでは雪が降ることはほぼないですが、風が強く寒いです。

ちなみに初めての投稿ですが、何について書いていいやら。。。せっかくなのでイギリスの医学部受験のプロセスについてざっと話してみます。

まず、イギリスの医学部は6年制、5年制、4年制があります。
主なのは6年制と5年制で、日本と同じように高校を卒業したのちに医学部に入るパターンです。5年制と6年制の違いは3年生か4年生の頃に1年間医学を離れ、好きな教科を1年勉強して学士号を取る機会があるのですが、それをするかしないかです。
イギリスの研修医のマッチングはポイント制なのですが、学士号や何かしらの学位を医学の他に持っているとポイントが加算されるのです。なので私の体験からの予想ですが、3割くらいの人は6年制で卒業しています。

そして4年制はというと、大学を卒業し、すでに学士号、修士号、博士号などを持っている人のみが入れるコースです。こちらのコースの生徒は既にある程度の知識があるという仮定の上で勉強がはじまるので、基礎の化学、生物、物理などの授業はしません。1年目の初めの授業からガッツリ医学です。年齢層も幅広く、1年生は若くて22歳、上で45歳。平均は24、5歳というところでしょうか。もちろんこのコースでも、1年間医学を離れ、好きな教科を1年勉強して学士号を取る機会がありますが、既に学士号をもっているのでする人はほぼいません。笑

それと日本と違うなあと感じるのは、高校卒業後や、大学卒業後にストレートに医学部にきたわけじゃない人が割と多いことです。日本でももちろん浪人している人はいますが、こちらは旅に出たり、ボランティアに行ったりと好きなことを目いっぱいしてから医学に戻ってくるという人が多い印象です。中にはお金持ちの人と結婚し、主婦になったものの暇を持て余して医学部に入った人や、医者になる気はないが興味があるので免許を取って、その後法学部に入り一生勉強し続けるつもりの人も。笑

受験の際には以前の学歴、成績、推薦状、エッセイ等の一般的なものの他に、テストの結果が必要です。5年制と6年制はUKCATというテストの結果。4年制はUKCAT又はGAMSATというテストの結果が必要になります。どちらもイギリスの医学部や歯学部受験のテストなのですが、聞いたところによるとGAMSATの方が科学のウェイトが重いので人によっては難しく感じるようです。それと、英語圏以外の高校又は大学を卒業した人はTOEFLかIELTSの提出が必要のようです。

私の大学では書類選考を通過したのちmultiple mini interviewという面接がありました。割と楽しんだのを覚えています。7つほどある面接の部屋を10分ごとに代わりがわり移り、渡された紙に書いてあることについて話しをします。印象深かった面接が、クリーニング屋さんのスタッフとして、ミスをお客さんに謝罪をする演技をしなくてはいけなかったものです。『顧客の大事な服を誤って汚してしまった。』という設定だったのですが、そのお客さんの役をしてくれた女性の怒り悲しむ演技がうまくて、終始平謝りし、私も役に入りすぎて涙目でした。笑
学校によってはやむをえずイギリスに面接に来れない場合はスカイプなどで対応もしてくれるそうです。

手が疲れてきたのでこの辺で。皆さん良い週末を。

↓ランキングに参加しています。クリックお願いします!

にほんブログ村 大学生日記ブログ 医大生へ

欧州日本人医師会では、ヨーロッパの日本人医師ネットワークを共に発展させていきたいという熱意ある会員を募集しています。

・現在ヨーロッパの医学部に在籍している学生(3年生/臨床医学課程以上)

・ヨーロッパで働く研修医(まだ専門医になっていない医師)

の方は、青年会員として入会する事ができますので、お問い合わせお待ちしています!


posted by JMAE at 03:56| イギリス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする