欧州日本人医師会の青年会員は現在24名。ヨーロッパの医大生や卒業生が、各国の医療・大学・就職情報などを交換したり、サポートし合ったり。

2020年02月29日

メルマガ第6回 スロバキアの医学部の魅力

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2年前のメルマガ第6回 スロバキアの医学部の魅力【2018年2月27日発行 Vol.36】

欧州日本人医師会青年部から、こんにちは!東欧の国、スロバキアのコメニウス大学医学部3年次の、Yukiです。日本では余寒もなお厳しいなか日ざしが明るくなり始め、梅のつぼみが膨らみ始めた頃でしょうか。スロバキアは0度を超える日がまだまだ少なく、雪が静かに降る長い夜が続いています。

さて、今回は日本の皆さんにはあまり馴染みがないスロバキアの医学部で学ぶ魅力についてお話ししたいと思います。コメニウス大学はスロバキアの南西部、ドナウ河沿いに位置する首都ブラチスラバにあります。ブラチスラバは、中欧・東欧の国々へのアクセスが良いため、休暇にはよく大学の友人と日帰りでEU国内を旅行します。ブラチスラバの街並みは、つい最近まで共産圏の国であった事から、旧市街の外の住宅地には、同じ建物が綺麗に整列しているのが特徴的です。スロバキアのもう一つの魅力としてあげられるのは、スロバキアとハンガリーの国境沿いに広がる、カルスト山脈の美しい洞窟群です。なかでも、ドプシンスカ氷洞窟は、元オリンピックフィギュアスケート選手の浅田真央さんが訪れ、洞窟内の天然の氷の上を滑る姿が日本のテレビ番組で紹介されました。

大学のお話をします。コメニウス大学の授業は、少人数制です。1グループ10人ほどに分かれて、1〜3グループずつで授業が行われます。同じグループの同僚生徒とは、6年間公私ともに行動する事が多いため、家族であり戦友のような間柄です。医学部のカリキュラムは、最初の3年間は基礎の座学を中心に学理的な修学をし、4年目から本格的に大学病院での実践的な勉強をしていきます。

現在私は3年生なのですが、病院での問診や、病理学の解剖授業などが始まり、様々な形で患者さんと触れ合う機会が増えました。決して楽な道のりではありませんが、これからも学友たちと共に、切磋琢磨していきたいと思います!東欧にいらっしゃる際は、ぜひスロバキアにお立ち寄りくださいね。お読みいただきありがとうございました。


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スロバキアのトルバナ地方を走る列車の車窓


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ブラチスラバの大広場


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同じグループの学友たちと


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posted by JMAE at 05:46| スロバキア | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月15日

メルマガ第5回ドイツの医師の働き方・休み方

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2年前のメルマガ第5回
ドイツの医師の働き方・休み方【2018年2月13日発行 Vol.34】

欧州日本人医師会青年部から、こんにちは!ドイツの医師Sachiです。

日本では今頃、そろそろ受験が済んで、もうすぐ卒業・入学シーズンですね。
ドイツの多くの大学では、春と秋の2回、入学・卒業があります。また、最終国家試験は口述試験なので、日程に1か月位のバラつきがあるうえ、卒後すぐに就職せずに暫く研究をしたり、休暇(!)をとったりという学生もいますので、仕事開始日も結構バラバラです。
また、一つの病院で最初から最後まで専門課程を修める医師はどちらかと言うと少数派で、病院を移って異なった経験を積んでいくというスタイルが一般的です。そういう転職は年中行われるので、職場のメンバーが一度にガラリと変わるという事は普通ありません。誰かが辞めて、そこに誰かが入ってくる、という椅子取りゲームのような感じで、就職活動も年中可能です。

さてドイツでは、医師に限らず誰でも、年間約6週間の休暇がもらえます。そして、それを全部消化するのが普通です! 大体年末頃に、翌年の休暇調整をチーム全員で行います。例えば10人のチームだと「一度に欠けてもいいのは2人まで」など決まりがあって、誰がどこで休暇を取るか、皆で話し合って決めます。そうすると、誰かが戻ってきたら次の誰かが休暇に出るという感じで患者さんを引き継ぎ、常に一定の欠員がある設定で回るようになっているのです。
普段でも自分の勤務時間外は当直医が担当して、自分の担当患者さんの事で自宅に電話が掛かってくる事は普通ありませんので、皆「引き継ぎ上手」になっていきます。これも訓練で、新人は「自分じゃなくちゃ!」と患者さんを抱え込む傾向があるのですが、自分がいない時でもちゃんと自分の考えている方向に動くようにしておくのがベテランの力です。
また、休む時は休むけれど、働く時はバリバリ働く、そのメリハリの強さに、日本からの実習生はよく驚いています。

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うちの院長の趣味は、メルクリンというドイツの鉄道模型。自宅には、こういうメルクリン部屋があります。

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これは駅。配線しながら少しずつ完成させていく、それが楽しいらしい。

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ジオラマも凄い。

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医院の遠足でサイクリングに行きました。
医師2人・アシスタント6人(殆どがパートタイム)の家庭医開業医院です。




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posted by JMAE at 23:47| ドイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月01日

メルマガ第4回 ヨーロッパの参考書事情


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2年前のメルマガ第4回 ヨーロッパの参考書事情 【2018年1月30日発行 Vol.32】

欧州日本人医師会青年部から、こんにちは!欧州のとある国で医学生をしているユウです。 2012年末に渡欧してから早5年が過ぎ、来たる卒業を目前に控え焦っている今日この頃です。

今回は大学でどのように参考書を使用していたのかをお話ししようと思います。ここは日本ではないので参考書は当然全て英語です。基本的にアメリカやイギリスの大学で使用されているのと同じものを使います。日本語に翻訳されているものも数多くあり、日本の医学生さんも同じものを使用されていると思います。1年生の頃は英語も不十分だったので日本から本を持ち込んで勉強していましたが、結局英語の参考書を読んで理解しなければならないので時間が余計にかかるだけだと気づき、すぐに止めてしまいました。当時の英語力では口語試験の際、日本語で覚えた知識を英語でアウトプットする事が簡単ではなかったのも理由の一つです。

実は僕の場合、この5年間で一度も新品の教科書を買ったことがありません。何故なら、SNSのグループで参考書や生活用品(フライパンから車、アパートなど)を売買することができ、必要なものはほぼ全てそこで揃うからです。メジャー科目(解剖学、生理学、病理学など)は中古の参考書を買い、それ以外の科目(履修期間の短い科目など)やお金に余裕がない場合などは電子版を購入します。ですが著作権に関しては日本より考えがゆるく、周囲には紙・電子を問わずコピーしたものを使用したり、それをまとめた「中古のコピー本」を使用する人もたくさんいるというのが正直なところです。

医学を英語で学ぶメリットとして僕が挙げたいのが、電子書籍としてダウンロード出来る参考書とYoutubeで視聴できる無料講義の多さです。例えば、Youtubeで”Hepatitis(肝炎)”と検索すると、病態生理から治療法までを詳しく解説している講義やアニメーションが数多く存在します。 英語の動画が充実しているのは、海外において英語で医学を学ぶ学生以外にも、USMLEやPLABを受験しアメリカやイギリスを目指す学生が世界中に沢山いる為だと思われます。僕も参考書で理解しにくい分野は何度も動画を視聴して勉強しました。

欧米に比べると、日本の参考書で電子化されているものはわずかです。手間がかかることはもちろん、著作権の問題が発生する場合もありますが、学生が自分で購入した本を裁断しスキャンして「電子化」している場合も少なくない思います。

アナログ世代の自分には、慣れ親しんだ紙の本を読み、直接書き込んで勉強する方が本来は性に合っていました。でも1,000ページを超える参考書が何冊も必要ですので、僕の場合は大学の講義中にはタブレットを使用し、家では本を読んで勉強するというように使い分けていました。電子書籍とタブレットは現代の医学生には必須アイテムですね。

話は変わりますが、最近は以前に比べて欧州で医学を勉強するという選択肢が一般的になってきている気がします。海外で医学を勉強するのは簡単なことではありませんが、決して不可能なことではありません。 6〜7年という時間を医師になるという明確な目標を持ち続け、モチベーションを維持するのは楽なことではありませんでしたが、その分日本ではなかなか得られない貴重な経験を積むことが出来ました。また世界各国から来ている多くの友達を作れたことが僕にとっての一番の財産になりました。ここでの経験を生かすも殺すも自分次第なので、自分にできることは何か、何がやりたいのかをじっくりと考え今後の進路を決定したいと思っています。


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カラフルな街並み


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広場はいつも人であふれています



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