先日、一人の日本人サッカー選手がオーストリア・ブンデスリーガ、一部リーグ所属の『SK Strum Graz』とプロ契約を交わしました。
その日本人選手というのが秋吉泰祐選手。

サッカーに詳しい人なら既にご存知かもしれません。今年で25歳、これからの活躍が期待される選手です。高校卒業後すぐに海外に渡り、プロとしてのキャリアを積んでいます。2年前ブルガリアの首都ソフィアの『PFC Slavia Sofia』というチームとプロ契約を結び、ブルガリアリーグ初の日本人選手としてヨーロッパデビューを果たされました。
それが今ではチャンピオンズリーグに出たこともあるオーストリアの一部チームで挑戦されようとしています。これがどれだけ凄いことか、元アスリートの私にとっては憧れの対象でしかありません。
今日は秋吉選手の魅力を私の思い出話を少し交えて紹介したいと思います。
同じブルガリアとは言え、彼の所属チームからバスで7時間以上離れた街に住んでいた私にとって、医学部での勉強も忙しく、始めは秋吉選手と知り合うのは至難の業でした。
そんな私に秋吉選手と会えるビッグチャンスが訪れたのが移籍後数ヶ月、アウェイの試合で秋吉選手が私の住んでいる街に遠征で来た時でした。
これはまたとないチャンスと思い、一人意気込んでスタジアムに行った私ですが…
周りは血気盛んでフーリガンの様なホームチームのサポーターばかり…
しかも観客に日本人は、自分一人ぼっち…
自分のホームなのに一人だけ完全にアウェー…
ホームチームのサポーターに囲まれている中、アウェイチームの選手の名前を叫ぶなどもちろん御法度です!!試合中は甲子園ライトスタンドで一人、某在京球団のユニフォームを着ている感じでした。
そんな中、試合終了後、運良く秋吉選手が私の方に近づいてきました。
『今しかない!!』意を決して私はフェンス越しに、思いっきり叫びました。
『秋吉選手――――――――!!』
今思うと相当無茶したなぁと思います。自殺行為に近かったですが、地元サポーターもドン引きするぐらいの声で叫んだのが効いたのか(笑)、幸い袋叩きには会わずにすみました。
ブルガリアで知り合いがいるはずもない遠征先で自分の名前が叫ばれるとは思ってもいなかった様子の秋吉選手でしたが、親切にも私のところまで来てくれました。
フェンス越しに私に許された時間はたったの1分間。自己紹介とスポーツドクターになりたい熱意を彼に思いっきり伝えました。
その熱意が通じたのか、どこの馬の骨ともわからない一学生の私を、それ以来試合に招待して下さったり、健康相談、他の日本人選手の入団会見の通訳などの大役なども任せてもらいました。日本ではできないような貴重な経験をさせてもらって今でも彼に感謝しています。これだけで彼の魅力が伝わればいいのですが…
思い出話はこれぐらいにして、肝心の秋吉選手のプレースタイルです。
その端正な見た目からは想像もできないくらい海外の選手にもひるむことなくガツンとぶつかっていきます!!そのガッツ溢れるプレーを見て、私もそれ以来秋吉選手のファンとなったのは言うまでもなく、今このブログを書いています。
医療従事者としては、怪我しないかハラハラしていたのが本音なのですが…
そんな秋吉選手のヨーロッパでの挑戦を、近い将来医師としてサポートできればと思って私はこれまで医学を勉強してきました。秋吉選手だけでなく、将来ある日本人アスリートがヨーロッパで怪我なく思いっきりプレーできるよう、そんなサポートができるスポーツドクターに私はなりたいです。
今シーズン秋吉選手が怪我をすることなく、活躍されることを願っています!!

オーストリア在住の日本人の皆さん、もちろん他の国に住んでおられる皆さんも、是非とも試合会場に足を運んで秋吉選手の応援をよろしくお願いします!!
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