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2015年11月17日

ドイツの医学部国家試験

皆様、こんにちは。またまたドイツの医師Sachiです。 
先日国家試験の話しをする機会があったので、こちらでもご紹介します。

私が国家試験を受けたのはもう10年位前のことですし、試験会場のようすは州によっても違いがあるかも知れませんので、あくまでも「私の場合」です。

当時、ドイツの医学部では3回の国家試験と前試験とで、計4回、
大学ではなく州の試験局が司る大きな試験がありました。
2年生終了で前試験「Physikum」:筆記2日+口述1日
3年生終了で第1回国家試験:筆記2日
5年生終了で第2回国家試験:筆記4日+口述1日
6年生終了で第3回国家試験:口述2日

その後3回を1回にまとめたり、今では計3回になっているのかな?

まあ、筆記にしても口述にしても、とにかく持久戦でした。
筆記は1日大体4時間160問、つまり1問90秒のペースで延々と解き続ける。
第2回国家試験なんてそれを4日間連続で、内科、外科、一般内科、小児科、産婦人科、整形外科、神経科、精神科、皮膚科、麻酔科、耳鼻咽喉科、放射線科、眼科、泌尿器科、歯口顎科、職業医学、社会医学、法医学、病理学、薬学、疼痛ケア、公衆衛生、自然療法と一気にやりますので、ほんと大変です。 
科挙かよ?と思っちゃいました。
書店で過去問題集のセットを買ったら、スポーツバッグがおまけでついてきました。つまり、スポーツバッグ一杯になる量で、それがなかったら持ち帰れないのです。 
「これだけ暗記」の類のカタログみたいな教科書でA4版1300ページ以上って、どうよ。
口述(実技)試験も学生4人のグループ試問で4時間とか・・・えぐい・・・ 

入学した時には180人位いた同級生(数人以外は全員ドイツ人)が、
前試験「Physikum」の後では半分位に減っていました。

因みに、筆記試験はこんな感じで行われました。
staatsexamen.jpg
(クリックして開いてから更にもう一度クリックすると、画像が大きくなります。)

・・・ここまでやるか?という感じですよね。
体育館幾つも使ってやるんですよー。
(後で気付いたのですが、列横の監視員は各列じゃなくて2列に一人でした。
各列に一人の絵は間違いです。失礼しました!)

パスポートコントロールとサインがあるので替え玉受験不可能!
カンニングも不可能!

ま、カンニングペーパーを作ってトイレの個室の中で見るとか、やろうと思えばできますが、
そんなのをして1点や2点稼いだところで焼け石に水。時間の無駄。
莫大な範囲の各テーマから満遍なくちょっとずつ出題されるので、山はり不可能!
たとえば或る科の教科書を1章まるまる勉強しても、そこからやっと1問とか、そういう感じです。

でも今になってみると、当時の大量暗記が今の閃きにつながっている部分があって、
真面目に勉強した事は決して無駄じゃなかったなーと思います。
それに、学費がただ(年200ユーロくらいの事務手数料のみ)だったので、きっちりしごかれるのは当然ですよね。

私の今の勤務先の院長と意見が一致したのは、
「医学部の勉強は決して難解なものじゃない。勤勉に学ぶかどうか、ただそれだけ!」
という事です。

皆さんも、がんばって下さい! 


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posted by JMAE at 05:28| ドイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする