もちろん、好きな食べ物が変われば名前も変わります。

ということでルーマニアで医学生をしているうどんです。
まず自己紹介や大学の紹介を。
私は生まれてから22歳くらいまでずっと日本で過ごし、それから海外にきて今に至ります。(いろいろ簡略)
そして今はトゥルグムレシュというところにある英語コースの医学部の5年生を終えるところです。
ちなみに私はこの大学に入る前まで違う国で医学を勉強し3年生から転校してきました。
日本人は大学に1人で他にいません。街にも東アジアのような顔が中国人すらほぼ皆無です。
ちなみにこの大学は日本からのエイジェンシーはないので大学のことや私生活のことなど全部自分でやってます。

同学年の人数は留年や転校などで減り今は25人くらいです。
同級生の出身国は半分以上スウェーデン人、まぁまぁドイツ人、アメリカ人とカナダ人が数人、ノルウェー人1名となっています。学年によって国の占有率は異なっていて、1年生はイタリア人が多いです。
卒業するとEU圏内で通用する医師免許がもらえ、USMLEの試験を受けることに関しても問題ないので、大体の友人は卒業後は母国にもどり医師をすると言ってます。
さて、青年部に入って2年目のうどんが、
こないだ初めて参加した青年部会の集まりで感じた青年部の意義を書いてみます。

(ブダペスト遠景)
遠い昔。。。医学生としてウキウキしていた私。。。
医学生として医者になる実感を初めて持った授業。。。それは解剖でした。
海外で生活する、勉強する、、それって何が特別なのか、、、これから得る経験なのか語学なのか。。。
私が今出した答えは”感覚”です。言葉では伝わるのは言葉だけで、感覚って何よと深そうな考えを持っている人も少なくありません。
でも、なんとなく伝わるよう頑張ります。考え方か感覚で迷いましたが、感覚のほうが近い気が私はしています。
小学生で実家を聞かれたら地区、
中学校や高校で出身地聞かれたら市、
もっと大人になって出身聞かれたら県、
さらに今はどこから来たのと聞かれて日本と答える、
どんどん自分の世界が広がっていってるような気がしてた私うどんは、
自分の故郷が広くなるが故に色んな事や人とのかかわり方が、
焼酎の水割りがほぼ水のような酔えない濃度まで薄められていく虚しさも、それとほぼ同時に感じていました。。。
それでもって大学の1年生にあった解剖初日に感じた事。
それは、言葉では献体として体を提供してくれた人への感謝でしたが、
”感覚”としては他人でした。
献体になってくれた方への想いをくみ取って勉強で応え、
献体の方のコミュニティーで医療活動をし、
貢献するのが本当の意味での感謝であると感じていることにその時気付きました。
献体の方は私に見られるために献体になったんじゃないのではないか。
全く縁もゆかりもないアジア人のために。。。
そんな勝手な私の思いは、どうしても他人として突き放されてるような気がしてなりませんでした。
正直面食らった解剖実習初日だったのが今でも鮮明に思い出せます。
違う国の同級生とも色々話をしました。
その後解剖実習ではできるだけ集中して筋肉血管神経などを見させていただいて、解剖実習を終えました。
一瞬他人ではなく見えたこともありましたが、これらのことすべては私側からの勝手な見方です。
事実としては、異国人の私に献体を提供してくださった方がいて、
それで勉強させてもらった僕がいる。
その事実を背負って、医師として貢献していく。
海外で違う言語で勉強をして、違う文化の国の同級生と話し合い得たこの感覚は日本では得られないものなのではないでしょうか。
このような感じで、海外だからこそ得られる感覚というのが多々あります。
考え方っていうのは本を読んだり、知識っていうのも調べたら増えますが、
感覚っていうのは実際に経験したことないと得られないものだと思っています。
こないだのブダペストの青年部会では、
青年部には日本では得られないいろいろな感覚を持っている人が集まっていて、
話をしてみると、なんとなく共感できるものや、そういうこともあるのかと思うもの、
それぞれの会員がそれぞれ様々な苦労や楽しい経験をして得た感覚を話し合って、
いろいろ経験してきた自分が、さらに会の人を通じて向上できる絶好の場所であり、
それも青年部の意義ではないのかと感じました。
将来ヨーロッパで働く予定の、基礎課程が終わった医学生の方!待ってます!

次回は、私がよく受ける質問について書きます。
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・現在ヨーロッパの医学部に在籍していてヨーロッパで就職したい学生(臨床医学課程以上)
・ヨーロッパで働く研修医(まだ専門医になっていない医師)
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