フランスの学会は専門医のみではなく、家庭医、研修医、さらには学生や看護師にも門戸が開かれています。実際に私の勤めている病棟からも看護師が数名参加しています。
全てのフランスの労働者にはformation continue(英語ではcontinuing/further educationでしょうか)と呼ばれる生涯を通して学び続ける、つまり『生涯学習』の機会が与えられています。社会に出る前の教育はformation initiale(initial training)と呼ばれ、一度社会に出た後に働きながら学ぶformation continueとは区別されます。
どの職業に就いたとしても、労働者は専門的な活動を継続するのに必要な知識とスキルを身につける努力をすることを求められており、そして雇用主にはそのために必要な環境を整える義務があります。それはformation continueのため数日の休暇であったり、金銭的援助であったりします。
医師の場合、学びの場は学会やセミナー、勉強会、もしくは各大学における専門的な学位取得です。学位と聞くと敷居が高そうなイメージですが、フランスの医師は専門に関わらず、大概は学位を持っています。私も一昨年『抗生剤』の学位を取得しました。多くの場合、一年かけて講義を受け、筆記・口頭試験を受け、その後論文を提出して承認されるというものです。学位の種類によってはさらに実習が加わることもあります。もちろん普段の仕事はこの間いつも通りにこなします。
今回の学会もこのformation continueの一環として参加させてもらっています。自分の興味のある分野をさらに掘り下げて勉強できるので、今からとても楽しみにしています。
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