はじめまして。イギリスでジュニアドクター(一般外科)として働いておりますRです。
まだまだ在英時間は短いのですが、日本での初期研修を終えてからの渡英を選択したので良い意味でも悪い意味でも、色々日本と比べてしまいます。
せっかくですのでいくつか列挙してみたいと思います。
例えばオペ場にて、
@ オペ場の手前の「anaesthetic room」にて麻酔は施行、麻酔施行後オペ場までの4メートルほどの移動はたとえ全マでもモニターも酸素も一切ナシ
A 麻酔科医の先生方は5分毎にバイタルを手書き
B みんなマスク着用ナシ
C 実は清潔ガウンだってリユース
D 日本と比べるとドレープの枚数が異常に少ない
E 水道も、蛇口をひねって水を出しましょう
F オペ場の中でもコーヒー・ティーは持ち込み自由です
などなど。。
逆に病棟業務での違いといえば
@ 患者さんの主治医は必ず、入院時にオンコールだったコンサルタント。ジュニアドクターの「受け持ち患者」等はありません
A 時間シフトがきっちり決まっているので、基本残業はありません(残業になってしまっても基本タダ働きになります)
B 「phlebotomist」が病棟を平日は2回巡回して採血をしてくれます。看護師さんでも採血が出来ないことが多いです
C ベッド調整が頻繁に行われるので、朝みた患者さんが午後には別病棟に移動になっていることも多々あります
D 医師間の連絡は、基本ポケベル。けたたましく鳴り響くポケベルの音は悪夢にみます
E CT等スキャンをオーダーしても、放射線科のドクターが不要とみなせばキャンセルされてしまいます。オーダー理由はキッチリ書きましょう。。
F 肝生検、経皮的腎瘻造設、胆嚢瘻など、「つきにいく」手技は放射線科が担うものが多いです
あげ出せば切りがないですね。
国による違い、医療制度の違い、文化の違い、様々あり、日々学ばされます。
今後も色々と紹介できればと思います。

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