欧州日本人医師会の青年会員は現在24名。ヨーロッパの医大生や卒業生が、各国の医療・大学・就職情報などを交換したり、サポートし合ったり。

2020年02月01日

メルマガ第4回 ヨーロッパの参考書事情


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2年前のメルマガ第4回 ヨーロッパの参考書事情 【2018年1月30日発行 Vol.32】

欧州日本人医師会青年部から、こんにちは!欧州のとある国で医学生をしているユウです。 2012年末に渡欧してから早5年が過ぎ、来たる卒業を目前に控え焦っている今日この頃です。

今回は大学でどのように参考書を使用していたのかをお話ししようと思います。ここは日本ではないので参考書は当然全て英語です。基本的にアメリカやイギリスの大学で使用されているのと同じものを使います。日本語に翻訳されているものも数多くあり、日本の医学生さんも同じものを使用されていると思います。1年生の頃は英語も不十分だったので日本から本を持ち込んで勉強していましたが、結局英語の参考書を読んで理解しなければならないので時間が余計にかかるだけだと気づき、すぐに止めてしまいました。当時の英語力では口語試験の際、日本語で覚えた知識を英語でアウトプットする事が簡単ではなかったのも理由の一つです。

実は僕の場合、この5年間で一度も新品の教科書を買ったことがありません。何故なら、SNSのグループで参考書や生活用品(フライパンから車、アパートなど)を売買することができ、必要なものはほぼ全てそこで揃うからです。メジャー科目(解剖学、生理学、病理学など)は中古の参考書を買い、それ以外の科目(履修期間の短い科目など)やお金に余裕がない場合などは電子版を購入します。ですが著作権に関しては日本より考えがゆるく、周囲には紙・電子を問わずコピーしたものを使用したり、それをまとめた「中古のコピー本」を使用する人もたくさんいるというのが正直なところです。

医学を英語で学ぶメリットとして僕が挙げたいのが、電子書籍としてダウンロード出来る参考書とYoutubeで視聴できる無料講義の多さです。例えば、Youtubeで”Hepatitis(肝炎)”と検索すると、病態生理から治療法までを詳しく解説している講義やアニメーションが数多く存在します。 英語の動画が充実しているのは、海外において英語で医学を学ぶ学生以外にも、USMLEやPLABを受験しアメリカやイギリスを目指す学生が世界中に沢山いる為だと思われます。僕も参考書で理解しにくい分野は何度も動画を視聴して勉強しました。

欧米に比べると、日本の参考書で電子化されているものはわずかです。手間がかかることはもちろん、著作権の問題が発生する場合もありますが、学生が自分で購入した本を裁断しスキャンして「電子化」している場合も少なくない思います。

アナログ世代の自分には、慣れ親しんだ紙の本を読み、直接書き込んで勉強する方が本来は性に合っていました。でも1,000ページを超える参考書が何冊も必要ですので、僕の場合は大学の講義中にはタブレットを使用し、家では本を読んで勉強するというように使い分けていました。電子書籍とタブレットは現代の医学生には必須アイテムですね。

話は変わりますが、最近は以前に比べて欧州で医学を勉強するという選択肢が一般的になってきている気がします。海外で医学を勉強するのは簡単なことではありませんが、決して不可能なことではありません。 6〜7年という時間を医師になるという明確な目標を持ち続け、モチベーションを維持するのは楽なことではありませんでしたが、その分日本ではなかなか得られない貴重な経験を積むことが出来ました。また世界各国から来ている多くの友達を作れたことが僕にとっての一番の財産になりました。ここでの経験を生かすも殺すも自分次第なので、自分にできることは何か、何がやりたいのかをじっくりと考え今後の進路を決定したいと思っています。


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カラフルな街並み


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広場はいつも人であふれています



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posted by JMAE at 04:12| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする