2年前のメルマガ第5回
ドイツの医師の働き方・休み方【2018年2月13日発行 Vol.34】
欧州日本人医師会青年部から、こんにちは!ドイツの医師Sachiです。
日本では今頃、そろそろ受験が済んで、もうすぐ卒業・入学シーズンですね。
ドイツの多くの大学では、春と秋の2回、入学・卒業があります。また、最終国家試験は口述試験なので、日程に1か月位のバラつきがあるうえ、卒後すぐに就職せずに暫く研究をしたり、休暇(!)をとったりという学生もいますので、仕事開始日も結構バラバラです。
また、一つの病院で最初から最後まで専門課程を修める医師はどちらかと言うと少数派で、病院を移って異なった経験を積んでいくというスタイルが一般的です。そういう転職は年中行われるので、職場のメンバーが一度にガラリと変わるという事は普通ありません。誰かが辞めて、そこに誰かが入ってくる、という椅子取りゲームのような感じで、就職活動も年中可能です。
さてドイツでは、医師に限らず誰でも、年間約6週間の休暇がもらえます。そして、それを全部消化するのが普通です! 大体年末頃に、翌年の休暇調整をチーム全員で行います。例えば10人のチームだと「一度に欠けてもいいのは2人まで」など決まりがあって、誰がどこで休暇を取るか、皆で話し合って決めます。そうすると、誰かが戻ってきたら次の誰かが休暇に出るという感じで患者さんを引き継ぎ、常に一定の欠員がある設定で回るようになっているのです。
普段でも自分の勤務時間外は当直医が担当して、自分の担当患者さんの事で自宅に電話が掛かってくる事は普通ありませんので、皆「引き継ぎ上手」になっていきます。これも訓練で、新人は「自分じゃなくちゃ!」と患者さんを抱え込む傾向があるのですが、自分がいない時でもちゃんと自分の考えている方向に動くようにしておくのがベテランの力です。
また、休む時は休むけれど、働く時はバリバリ働く、そのメリハリの強さに、日本からの実習生はよく驚いています。

うちの院長の趣味は、メルクリンというドイツの鉄道模型。自宅には、こういうメルクリン部屋があります。

これは駅。配線しながら少しずつ完成させていく、それが楽しいらしい。

ジオラマも凄い。

医院の遠足でサイクリングに行きました。
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