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2020年04月10日

メルマガ第9回 ヨーロッパの出産・子育て事情

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2年前のメルマガ第9回 ヨーロッパの出産・子育て事情【2018年4月10日発行 Vol.42】

欧州日本人医師会青年部から、こんにちは!欧州のとある医学部を卒業したての杏です。今回は医師・医学生の出産・子育て事情にについて話したいと思います。何時、誰と、どのような形で、何処で出産するのか。出産・育児は世界中の女医・医学生にとっての難しいテーマです。私はまだ医師になりたてで、医師よりも医学生についての方が詳しいため、今日は医学生・前期研修生の出産事情についてお話ししたいと思います。

医学生のうちに出産する率ですが、私の母校の場合、二学年に一人は出産をする人がいた気がします。女性に限らず、在学中に親になる率で挙げると、一学年に一人はいます。在学中に親になる人の多くに共通しているのは、北欧出身、または北欧出身の配偶者がいる事です。スウェーデンやノルウェーから医学留学する人々は、結婚していなくても子供を産むと自身で、またはパートナーと決めた場合、サクッと産む印象があります。日本と明らかに違うのは、あえてシングルマザーとして出産する人が度々いる点です。同棲はしているけど、あえて籍を入れずに産むパターンも珍しくありません。

医者になってからの場合も、北欧出身者の出産率が圧倒的に高いです。私の周りにはドイツ・ギリシャ・ポルトガル・アメリカ・スウェーデン・ノルウェーなど多くの国からの留学生がいますが、前期研修の激務からでしょうか、未だに北欧以外の人々からはそのような便りはありません。北欧出身で学生時代からのパートナーがいる女医さんの場合、前期研修(場合によって半年〜1年)と後期研修の間、又は後期研修が終わる前に子供を産むケースが多いようです。これは政府から全額負担の産休手当が1年間出ることと、産休に対して職場の理解がかなりあること、そして一人前の医者が抜けるより研修生が抜ける穴の方が病院側にも負担が少ないという考え方があるためのようです。

ちなみに私は学生出産した一人で、多くの人に「どうやって留年しないで卒業したの?」と聞かれます。ケースバイケースだとは思いますが、私の母校は高学年になると試験のほとんどが口答試験で、試験期間の中から受験日を選べた事や、講義が少なくローテーションと自習勉強が多かった事、そしてローテーション先の先生方が妊婦に対してかなり優しかった事が大きな助けとなりました。とはいえ、ローテーションも講義も自分が医者になるためのもの。産後の国試勉強の時にやっぱりもっと頑張っておくべきだったかも、と考えさせられました。

私の場合、最後の内科の卒試兼国試1ヶ月前が出産予定日だったので、残りの試験の日程だけ理事長と話し合い、クラスメートが卒業した3ヶ月後に大学を卒業する事ができました!無事に産めたこと、無事に卒業できたこと、そして、元気な子供を育てられることのいずれも、決して自分一人の力ではできないことだなと身に沁みて感じる日々でした。


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我が子


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北欧の風景1


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北欧の風景2




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posted by JMAE at 05:13| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする