欧州日本人医師会の青年会員は現在22名。ヨーロッパの医大生や卒業生が、各国の医療・大学・就職情報などを交換したり、サポートし合ったり。

2017年06月14日

解剖学の勉強は 教会や宝物殿で

皆様、こんにちは。
ドイツの医師Sachiです。

日本では、一般人が人骨を目にする機会は、
火葬のお骨拾いの時くらいではないかと思います。
あと、一部地域で洗骨とか。

ヨーロッパでは、聖職者の骨が聖遺物として教会に祀られていたり、
それが今日の宝物殿に収められたりしています。
イタリアでは骸骨寺なんていう、聖職者の骨でできた建築物もあるとか。

さて、それではちょっと、見てみましょう。

P1120049.JPG
ぱっと見、気付かないかも。

P1120051.JPG
これは王冠が載っているから、ちょっと頭っぽい。

P1120050.JPG
あー、なんかいますね。

IMG_6667.JPG
これは大きさから言って子どもかな。

IMG_6674.JPG
さあ、これは解剖学の勉強になりますね。どこの骨かな?

・・・ここまでは、4月のミュンヘンの集まりで見に行ったレジデンツ宝物殿。


160821_8128.JPG
これはチロルの小さな山村の教会です。ずらりと勢揃い!
覗き込まなかったら気付かない位、さりげなーくそこにいました。

(我が家にはプラスチックの骸骨ハンスくんがいるので、うちの子達は全然怖がりません。
「わー、ハンスくん、いっぱいー!」と寄って行きました。)

ヨーロッパでは、こうしてごく普通に人骨が人目に晒されていますので、
教会や宝物殿に行く時には、ちょっと気を付けて見てみて下さい。



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2017年04月15日

忙しい女医さんにお薦めの生理用品

皆様、こんにちは。 
ドイツの医師Sachiです。
今日は生理用品の話しですので、苦手な方はスルーして下さいね。

恐らくどこの国でも、忙しい医者はトイレを我慢しがちだと思います。
ちょっと大きな手術だと、6時間以上トイレに行けないのも珍しくありませんし、
普通の病棟業務でも、次から次へと対応していると、
トイレにはなかなか行きにくいものです。

それで困るのが、月経時。
タンポンとナプキンを併用していても、はっと気付くと限界を超えていたりして・・・
白衣や白ズボンだと、凄く気を使います。

それが悩みの種だったのですが、
少し前に「月経カップ」というものに出会いました。
http://divacup.com/products/the-divacup/

初めてこれの存在を知った時は衝撃で、
「えーっ、こ、これを・・・?」とかなり引いたのですが、
タンポンの2−3倍の時間はもつし、漏れにくい。
繊維がないので、感染症の心配も小さい。

IUSを入れたらいいじゃない、と言われそうですが、
人それぞれ、様々な事情がありますしね。

色々なメーカーから出ていますが、
余りにも安いものは装着しにくかったり漏れたりするようです。
慣れれば装着はとても簡単です。
最初はお風呂場でゆっくり落ち着いて練習するといいと思います。

という訳で、忙しい女医さんにお薦めです!


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2017年02月28日

日本と欧州の違い、ここにも

皆様、こんにちは。
ドイツの医師Sachiです。

欧州で医学を学んで、日本へ帰ったり、
日本で医学を学んで、欧州に来たり。

基礎的な医学知識は同じでも、
医療システムも、認可されている薬も違ったりして、
言葉の問題を抜きにしても、そう簡単ではありません。

例えば、イブプロフェン。
日本からのお客が持ってきたイブプロフェンを見て、びっくりしました。
なにーっ?たったの150mg?! 
ネットで見たら、日本では成人1日量600mgと出ていましたが、
ドイツでは1回量400−800mgで、1日最大量2400mg
(但し600mgでレセプターがほぼ100%使われてしまうので、
一般的な1回量は最大600mgです。)


予防接種も、今はどうか知りませんが、
私は日本では学校で受けていたので、卒業後はもう受ける事はありませんでしたし、
母子手帳以後は、予防接種の記録も残っていません。
ところがドイツでは、予防接種手帳があり、
例えば破傷風は10年毎、というように、
かなりの高齢者まで、定期的に予防接種を受け続け、記録もされます。
健康保険が全額負担してくれる予防接種も多く、
おたふく風邪、麻疹などの症例も、殆ど見掛ける事がありません。

日本人に胃癌が多いのはもう世界の常識ですが、
先日の加藤先生のコラムにあったように、
乳癌も、日本人西洋人では発症年齢のピークが違うとか、
日本人の方が痩せ型糖尿病が多いとか、
挙げ出したらきりがなく、
医者として気を付けて診るべきポイントもかなり違います。

ヨーロッパ内でも医療システムは色々違うので、
当医師会の先生の間でも情報交換は欠かせません。
いつもとても勉強になります!


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2017年01月25日

医学留学後、ヨーロッパに残って就職する?

皆様、こんにちは。
ドイツの医師Sachiです。

卒業後、本当はヨーロッパに残りたいなあと思っている留学生で、
「でも日本の家族の事が心配で・・・やっぱり日本に帰らないと・・・」
という方、結構多いのです。

でも、よーく考えてみて下さい。

日本で医師として働いていて、親の面倒みられますか?
医師じゃなくて普通のサラリーマンでも、同居していても、
介護どころか家事の分担すら無理!という人、決して珍しくありません。

反面、ヨーロッパでは1か月位の長期休暇をとるのは左程難しくありませんし、
6週間の有給休暇で足りなければ、交渉して無給休暇をくっつける事もできます。
親の看病などの正当な理由があり、職場で高評価を受けていれば、
何とかしてくれる可能性はかなり高い。

現に私の周囲では、
日本の親が倒れたり、手術を受けるとなった時、
同居や近所のきょうだいがいるのに、全くあてにならず
ドイツから長期で手伝いに行く人が、結構います。
私自身も、病院勤務時代にやった事があります。
(ただ、子どもができると、そう自由には動けない時期がありますが・・・)

あと、
「ヨーロッパに残りたい気持ちはあるけれど、どうしようかな・・・」
と迷っている方。
もし残りたいのなら、3年生くらいから、語学の準備が必要です。
行きたい国を決め、その国の言葉を習得し、
できれば在学中の実習でその国へ行き、下見し、人脈を作る。

卒業したら、ヨーロッパに滞在できるビザが切れます。
語学ビザやワーホリビザでつなぐとしても、その短さでは、
就職活動や書類の書き換えなどが、精一杯。
そこで一から語学をやっている時間はありません。
卒業して、「さあ、これからどうしよう?」では間に合わないのです

よく考えて、早めの行動開始をお薦めします!

因みに、私たち欧州日本人医師会青年部会では、
卒業間近の学生会員対象にメンター制度というものを実施しており、
必要に応じ、マンツーマンで欧州での就職活動や準備のサポートをしています。
(但し、会員外のサポートまでは手が回りませんので、ご了承下さい。
・・・という訳で、卒業後ヨーロッパに残りたい人は、是非ご入会を。


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2015年09月23日

日本の医大卒でEU医師免許を手に入れる方法

皆様、こんにちは。
「日本の医大卒でEU医師免許を手に入れる方法」について、お問い合わせを頂きました!

現在の当青年部会のメンバーは全員ヨーロッパの医大卒なので、
正会員のスカイプ例会で、お話しを聞いてみました。
(但し、最新情報ではありません。色々な規則は常に変わっていますので、最新情報はご自分で目的国の担当機関にお問い合わせ下さい。)

まず、基本的には、日本の医師免許や専門医資格をEUのものに書き換える事はできません
大体は試験(口述、筆記、両方のパターンあり)が必要で、国によっては実習が必要となる場合もあります。
ただ、日本の医大新卒でヨーロッパに来るか、専門医になってからヨーロッパに来るかでは、後者の方が勿論ハードルは低くなっています。
あと、語学試験は大体どこの国でもあり、医師として働くなら当然の事ですが、かなり高レベルの語学力が要求されます。

もう一つ注意しなくてはならないのは、
EUで医師として働くには、医師免許だけでなく、滞在・就労ビザが必要になるという事です。
医師不足の状況ではビザは下りやすくなりますが、
医師過剰の状況だと、規定を満たして医師免許を手にできてもビザが下りない、という事もあり得ます。

先日のスカイプ例会に参加していた正会員の話しでは・・
イタリア:無理!
スウェーデン:言語がかなり厳しい。
ギリシア:ギリシア語で内科・外科・小児科の国家試験(筆記・口述)が必要。実習も必要。
イギリス:語学試験はネイティブレベル。EU内の他国からでも語学試験が必要。就労ビザ取得が非常に難しく、99%出ないだろう。
ドイツ:日本の医大新卒で1年間の実習と国家試験(口述)が必要だった例や、日本で専門医になってから来たら筆記試験のみだったという例あり。州によっても異なる。語学試験は大体C1レベル。現在は全体的に医師不足なので、資格があって就職先もあればビザは下りやすい。
フランス:先日の記事「フランスでの外国人医師ビザ発給について」の通り、難しい。
ブルガリア:ブルガリア語で学生と同様の国家試験(内科、外科、小児科、婦人科、感染症・公衆衛生)が必要。

レジデント制(卒後研修)の有無や制度については、国ごとに違います。
また、東欧は物価が安く、従って給料も安いため、その国の中でなら生活できるのですが、日本へ里帰りしたり外国へ出たりするのは難しくなります。
書類手続きなどは相当煩雑になる事を覚悟しておいた方がいいでしょう。

一般的に言えるのは・・・
・語学力(英語ではなく、その国の言語)が大前提。
・医師不足の地域(僻地)からだと、EUに入りやすい。
・医師としてのキャリアは高い方が有利。但しキャリアによって給料が高くなるため、無駄に高いキャリアだと雇用先を見つけるのは難しくなるかも。

結局のところ、かなり難しいけれども不可能ではない、といったところでしょうか。現に正会員の中には日本の医大卒の先生もおりますから。
でも一番効率的なのはやはり、将来働きたい国で医学を修める事だと思います。
皆様のご健闘をお祈りします!

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2014年10月18日

ところかわれば

皆様、こんにちは。ドイツの医師Sachiです。
今日は古い写真ですが、むかし旅先で見たものを。

PA070035.JPG
イタリアのヴェネツィアの救急艇。
皆様ご存じだと思いますが、ヴェネツィアという街には車は入れません。
だから勿論、救急車も船。
でも、モーターボートって、かなりゴツンゴツンと激しい乗り心地ですよね。
患者さんによっては激痛に襲われるのでは・・・?

=*=*=*=*=*=

P9020098.JPG
これはオーストリアで見掛けたポスター。
「血圧測定は予防になります。かかりつけの獣医にお問い合わせ下さい」
と書いてあります。
この数値は犬としてはどうなのでしょうね。

=*=*=*=*=*=

さて、私が今迄に見て一番度肝を抜かれた病院は、ドイツのアーヘン大学病院。
この時はまだデジカメを持っていなかったので、写真はウィキペディアから。

klinikaa.jpg
外観はこんな感じ。
他に高い建物が余りないところに、突然この建物がドドーンと出現します。

innen.jpg
これ、大学病院のエントランスです。は、はげしい・・・。
病院内の廊下は全部こんな雰囲気で、
まるで宇宙船か未来都市か?という感じです。

http://www.wdr.de/Fotostrecken/wdrde/Kultur/2007/11/klinikum_aachen.jsp
↑こちらでスライドショーも見られます。



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