欧州日本人医師会の青年会員は現在24名。ヨーロッパの医大生や卒業生が、各国の医療・大学・就職情報などを交換したり、サポートし合ったり。

2018年06月28日

少しだけNantes観光

学会のセッションの合間を縫って観光もしてきました。
→学会のブログはこちら

旧造船所の跡地に作られた工房、Les machines de l'îleには様々な機械仕掛けの動物たちが展示されています。主に鋼鉄と木で作られているそうですが、その動きは細部まで本物のようでとても機械とは思えないような作りでした。

この工房の象徴でもあるLe grand éléphantは、製作の過程だけでも150人がかりで30ヶ月かかったそうです。

この日はあいにくメンテナンスの日で実際に動く姿は見られませんでした…残念!

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背中に50人ほど乗せて、園内を歩き回るそうです。まつ毛もちゃんと付いてて、まばたきもするんですよ。
(画像はインターネットからお借りしました。)

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こちらはアオムシ。もちろん動きます。

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現在はロワール川沿いにこのような作品を作るプロジェクトL'arbre aux hérons(サギの木)が進行中だそうです。もちろん宙に浮くわけではありませんが、鋼鉄でできた高さ35m、幹の直径50mの木で、植物が植えられ、機械仕掛けの動物たちも置かれるんだとか。遊歩道として散歩ができるそうです。

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そしてこちらはChâteau des Ducs de Bretagne(ブルターニュ公爵城)です。ロワールの古城の一つで、15世紀に再建されてから現在に至ります。

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posted by JMAE at 06:09| フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月15日

Formation continue (生涯学習)

私は今日から3日間の予定で開かれるフランス感染症学会のためナントへ来ています。

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フランスの学会は専門医のみではなく、家庭医、研修医、さらには学生や看護師にも門戸が開かれています。実際に私の勤めている病棟からも看護師が数名参加しています。

全てのフランスの労働者にはformation continue(英語ではcontinuing/further educationでしょうか)と呼ばれる生涯を通して学び続ける、つまり『生涯学習』の機会が与えられています。社会に出る前の教育はformation initiale(initial training)と呼ばれ、一度社会に出た後に働きながら学ぶformation continueとは区別されます。

どの職業に就いたとしても、労働者は専門的な活動を継続するのに必要な知識とスキルを身につける努力をすることを求められており、そして雇用主にはそのために必要な環境を整える義務があります。それはformation continueのため数日の休暇であったり、金銭的援助であったりします。

医師の場合、学びの場は学会やセミナー、勉強会、もしくは各大学における専門的な学位取得です。学位と聞くと敷居が高そうなイメージですが、フランスの医師は専門に関わらず、大概は学位を持っています。私も一昨年『抗生剤』の学位を取得しました。多くの場合、一年かけて講義を受け、筆記・口頭試験を受け、その後論文を提出して承認されるというものです。学位の種類によってはさらに実習が加わることもあります。もちろん普段の仕事はこの間いつも通りにこなします。

今回の学会もこのformation continueの一環として参加させてもらっています。自分の興味のある分野をさらに掘り下げて勉強できるので、今からとても楽しみにしています。

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posted by JMAE at 02:25| フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年03月06日

病院所有のワインセラー

フレンチアルプスのモンブランの麓にある病院で感染症科医の研修をしている者です。

現在の病院に勤務する前はストラスブール大学附属の市中病院に勤務していたのですが、恐らく世界中でここだけであろうユニークな施設をご紹介します。

それもずばり病院所有のワインセラー。

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ストラスブールのあるアルザス地方はワインの産地として有名ですが、実はこの市中病院は多くの土地を保有しており、その土地で作られたワインは病院の地下にあるワインセラーに保管されてるのです。

現在の市中病院の前身であるホスピス(元々は中世ヨーロッパで巡礼者や貧窮者を受け入れ、滞在場所や食事を振る舞っていた小さな教会のことで、病気や怪我でその地に留まった人をケアしていた施設)では、寄付や贈物として、また治療費の代わりに農作物や土地が納められていたようです。そこから経済的自立の手段としてワインが作られるようになり、ホスピスに滞在していた人にも振る舞われていたのだとか。このようにしてホスピスはアルザスの大地主となり、現在では委託提携ですが、ワインを作り続けているのです。病院となった現在では入院患者さんにこのワインが振る舞われることはありませんが…。

話は逸れますが、フランスの病院では担当医師の許可があれば入院中でも飲酒可能なことがあります。「ワイン1杯 昼・夕」とまるで薬のように処方します。

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このワインセラーには世界最古1472年産のワインも残されています。過去5世紀の間にこのワインが樽から注がれたのは3度のみ。最近の科学的検証で樽の中身は今でもれっきとしたワインだということが証明されたそうです。ワイン樽の装飾も見ものです。

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Cave Historique des Hospices de Strasbourg
1 Place de l'Hôpital, 67000 Strasbourg
http://www.vins-des-hospices-de-strasbourg.fr/
事前に予約をすればガイド付見学&試飲もできます。ワインは一般向けに販売されています。


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2018年02月21日

雪国ならでは!さて何休暇?

初めて投稿します。フレンチアルプス、モンブランの麓にある小さな総合病院で一般内科・感染症科医の研修をしている者です。

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フランスの学校では先週から『冬休み』が始まっていますが(年末年始の休暇は『クリスマス休暇』と呼ばれます)、別名『スキー休暇』と呼ばれます。当地は四方を山に囲まれており、シャモニー・モンブランやムジェーブといった観光地が近いため、夏は登山、冬はスキーとフランス国内のみならずヨーロッパ中から観光客が集まり、街中だけでなく病院も賑わっています。

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モンブランで起きる病気、事故の一次・二次救急は当院の救急が引き受けています。集中管理が必要な三次救急はグルノーブルやジュネーブにある大病院に直接搬送されます。もちろん搬送はヘリコプター。救急車では行きつけないような場所や時間がかかり過ぎる場所が多いからです。ハイシーズンはひっきりなしにヘリがやってきます。私の勤めている病棟はヘリポートのすぐ横にあるので、夏の暑い日に窓を開けていると、轟音のために診察をしばし中断することも。

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特に多いのは山での事故による外傷なので、ハイシーズンの間、外科病棟は病床数を増やして対応しています。感染症科の病棟も例えばこの時期、慣れないスキー靴で靴擦れしてその傷が重症感染症を起こしてしまったケース、外傷のオペ後の感染など、外傷絡みのケースが増えます。

休暇で当地に来ていたはずの患者さん達は皆「まさか自分が旅行先で入院することになるとは思わなかった」とおっしゃいます。いざという時のために必要な備えをしつつ、怪我や病気には気をつけて、楽しい休暇を過ごしていただきたいものです。

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2015年06月10日

フランスでの外国人医師ビザ発給について

フランスでの外国人医師ビザ発給についてお問い合わせがあり、
フランス在住の正会員の先生の回答をこちらにシェア致します!

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フランスはEU諸国の中でも、外国人医師に対して最も閉鎖的な国と考えられます。
EU圏内で医師免許を取得した人については、建前上はフランスでも就労可能ですが、
実際にはポストは限られており、フランス人の行きたがらない地方のポストしかない
というのが現状です。

従って、EU圏外医師免許取得者に対しての就労ビザの発給はあり得ません。つまり、
EU圏外の医師に対しては、日本人であれ、米国人であれ、等しく、医学部1年生からの
入り直しを要求されるからです。従って、学生ビザが与えられるに過ぎません。

既に専門医の資格を取得しているEU圏外医師については、不定期に行われる資格
評価試験に合格せねばなりません
。基礎医学から臨床医学まで幅広く出題されますが、
これがクセ者で、必ずしも実力本位ではなく、その時々の国際関係の政治情勢にも左右さ
れます。つまり、フランスにとって政治的メリットのあるEU圏外医師の合格率が高くなると
言われています。

フランスは移民を広く受け入れていると思われがちですが、それはあくまでも、したたかな
政治的配慮に基づいています。従って、長期的に見て、フランスに都合の良い移民のみ受け
入れ、それ以外は英国に渡らせようとして、英仏海峡のフランス側に難民キャンプを設けて、
そこに相当数が収容されています。

このため、当然ながら、EU圏内で医師免許を取得した人についての受け入れも慎重ですが、
ましてEU圏外医師については門戸が極端に狭く、フランス語レベルのB1, B2, C1 の取得云々
は補助的な判断材料に過ぎません。

周知の通り、フランスも「コネ社会」ですので、内閣府やフランス医師会に強力なコネを持って
いる人は、上記の難関も多少は突破しやすくなると思います。しかしながら、それも「ある程度」
のレベルであり、絶対ではないことを銘記して置かねばなりません。

以上より、将来フランスで医師としての就労を希望する場合は、直接、フランスの大学医学部を1年生から就業するのが最善です。C1 レベルのフランス語力があれば相当有利ですが、
講義の理解だけでなく、プレゼンやポリクリをクリアーするためにも、少なくともB2 のフランス語
レベルは必要です。

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