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2015年06月10日

フランスでの外国人医師ビザ発給について

フランスでの外国人医師ビザ発給についてお問い合わせがあり、
フランス在住の正会員の先生の回答をこちらにシェア致します!

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フランスはEU諸国の中でも、外国人医師に対して最も閉鎖的な国と考えられます。
EU圏内で医師免許を取得した人については、建前上はフランスでも就労可能ですが、
実際にはポストは限られており、フランス人の行きたがらない地方のポストしかない
というのが現状です。

従って、EU圏外医師免許取得者に対しての就労ビザの発給はあり得ません。つまり、
EU圏外の医師に対しては、日本人であれ、米国人であれ、等しく、医学部1年生からの
入り直しを要求されるからです。従って、学生ビザが与えられるに過ぎません。

既に専門医の資格を取得しているEU圏外医師については、不定期に行われる資格
評価試験に合格せねばなりません
。基礎医学から臨床医学まで幅広く出題されますが、
これがクセ者で、必ずしも実力本位ではなく、その時々の国際関係の政治情勢にも左右さ
れます。つまり、フランスにとって政治的メリットのあるEU圏外医師の合格率が高くなると
言われています。

フランスは移民を広く受け入れていると思われがちですが、それはあくまでも、したたかな
政治的配慮に基づいています。従って、長期的に見て、フランスに都合の良い移民のみ受け
入れ、それ以外は英国に渡らせようとして、英仏海峡のフランス側に難民キャンプを設けて、
そこに相当数が収容されています。

このため、当然ながら、EU圏内で医師免許を取得した人についての受け入れも慎重ですが、
ましてEU圏外医師については門戸が極端に狭く、フランス語レベルのB1, B2, C1 の取得云々
は補助的な判断材料に過ぎません。

周知の通り、フランスも「コネ社会」ですので、内閣府やフランス医師会に強力なコネを持って
いる人は、上記の難関も多少は突破しやすくなると思います。しかしながら、それも「ある程度」
のレベルであり、絶対ではないことを銘記して置かねばなりません。

以上より、将来フランスで医師としての就労を希望する場合は、直接、フランスの大学医学部を1年生から就業するのが最善です。C1 レベルのフランス語力があれば相当有利ですが、
講義の理解だけでなく、プレゼンやポリクリをクリアーするためにも、少なくともB2 のフランス語
レベルは必要です。

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posted by JMAE at 07:19| フランス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする