欧州日本人医師会の青年会員は現在22名。ヨーロッパの医大生や卒業生が、各国の医療・大学・就職情報などを交換したり、サポートし合ったり。

2015年07月15日

開業家庭医院より

皆様、こんにちは。
ドイツの医師Sachiです。

今月から開業家庭医の個人医院での勤務を始めました。

大学で初めて診察術を学び、でも最近の大病院では普通の診察は余り重視されず、
実習で聴診して「何かおかしい・・・」と思って病棟医師に報告しても、
「どうせレントゲン撮るから」「心エコーするから」
などと言われて相手にされず、がっかりした経験、皆さんにもあるのではないでしょうか。
「胸部の打診?今どき誰もしないって」とか。

当院には胸腺腫(Thymom;Thymoma)の患者さんがいます。
かなり珍しい病気で、開業して25年の院長でも2例目だとか。
どうやって見つけたのか話しを聞いて、びっくり。
「日常的な動作で息があがるようになって来院されたんだけど、
心拍数が増加していて、心音が弱く、
胸部を打診したら、心臓が拡大していた。
これはいかんと胸部レントゲンにまわしたら、見つかった」
ハイテク機器がなくてもここまで診断できるのか!と、ちょっと衝撃でした。

「胸腺腫の後で気を付けなければいけないのは何か知っている?
これ、心エコーにまわした先の内科医も知らなくて教えてあげたんだけど、
重症筋無力症(Myasthenia Gravis)だよ。」

所謂「風邪」で来院した患者さんも、
必ず心臓と肺の聴診をし、扁桃腺と鼓膜を見て、リンパ節を探る。
そんな院長のもとでの勤務は、とっても勉強になります!

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2015年06月27日

10月まで夏休みだーーー!

お久しぶりです。
ポーランドの医大生、愛之助です

5年生とその試験期間がサラッと過ぎ去り、医学部生活も残り1年となりました。
私の海外生活はそろそろ11年目に突入したのかな
16歳の時から好き放題あっち行ったり、こっち行ったりしているのです。。
これはもう何というか、、家族のおかげですね

photo.JPG

試験終了の前祝い(笑)、昨日作ったちらし寿司です。

どんなに試験勉強が間に合っていなくても、美味しいごはんと6時間以上の睡眠だけは欠かせません。
16時頃になると部屋が暑くて勉強もはかどらないので、外にお茶しに行ったりご飯食べに行ったりします。
そんなこんなで今日、最後の試験を終えた愛之助。

これからお祝いです

欧州日本人医師会のホームページが新しくなりました
http://www.eu-jp-doctors.org/


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posted by JMAE at 02:46| ポーランド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年06月19日

理事の手作りスイーツ

こんにちは!
皆さんは医者にどんなイメージを持っていますか?
怖い?偉そう?

当医師会のメンバーの前歴や趣味は、とっても多彩です。
私は常日頃から密かに「医師会の中で同好会が沢山作れるな・・・」と思っています。
今日は、某理事(ベテラン男性医師)の手作りスイーツを御紹介。

SDC10264.JPG
みたらし団子

SDC10262.JPG
梅ヶ餅

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花見団子

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水無月

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お饅頭

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羊羹

SDC10320.JPG
アップルパイ

「全部簡単に出来ますよ」との事です

食べたい物が売ってなければ作る、臨機応変さ。
これ位はちゃちゃっと作れるという、器用さ。
億劫がらない行動力。
仕事はしっかり、プライベートも楽しむ。
大事だと思います!

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2015年06月10日

フランスでの外国人医師ビザ発給について

フランスでの外国人医師ビザ発給についてお問い合わせがあり、
フランス在住の正会員の先生の回答をこちらにシェア致します!

*****

フランスはEU諸国の中でも、外国人医師に対して最も閉鎖的な国と考えられます。
EU圏内で医師免許を取得した人については、建前上はフランスでも就労可能ですが、
実際にはポストは限られており、フランス人の行きたがらない地方のポストしかない
というのが現状です。

従って、EU圏外医師免許取得者に対しての就労ビザの発給はあり得ません。つまり、
EU圏外の医師に対しては、日本人であれ、米国人であれ、等しく、医学部1年生からの
入り直しを要求されるからです。従って、学生ビザが与えられるに過ぎません。

既に専門医の資格を取得しているEU圏外医師については、不定期に行われる資格
評価試験に合格せねばなりません
。基礎医学から臨床医学まで幅広く出題されますが、
これがクセ者で、必ずしも実力本位ではなく、その時々の国際関係の政治情勢にも左右さ
れます。つまり、フランスにとって政治的メリットのあるEU圏外医師の合格率が高くなると
言われています。

フランスは移民を広く受け入れていると思われがちですが、それはあくまでも、したたかな
政治的配慮に基づいています。従って、長期的に見て、フランスに都合の良い移民のみ受け
入れ、それ以外は英国に渡らせようとして、英仏海峡のフランス側に難民キャンプを設けて、
そこに相当数が収容されています。

このため、当然ながら、EU圏内で医師免許を取得した人についての受け入れも慎重ですが、
ましてEU圏外医師については門戸が極端に狭く、フランス語レベルのB1, B2, C1 の取得云々
は補助的な判断材料に過ぎません。

周知の通り、フランスも「コネ社会」ですので、内閣府やフランス医師会に強力なコネを持って
いる人は、上記の難関も多少は突破しやすくなると思います。しかしながら、それも「ある程度」
のレベルであり、絶対ではないことを銘記して置かねばなりません。

以上より、将来フランスで医師としての就労を希望する場合は、直接、フランスの大学医学部を1年生から就業するのが最善です。C1 レベルのフランス語力があれば相当有利ですが、
講義の理解だけでなく、プレゼンやポリクリをクリアーするためにも、少なくともB2 のフランス語
レベルは必要です。

*****

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2015年06月02日

ドイツでの就職活動:滞在許可について

皆さん。こんにちは。ブルガリア医学部卒業生のSoulです。

ドイツでの就職も無事に決まってようやく医師としてのキャリアを始めることができ、不安と期待が入り混じっています。

現在、東欧を中心に留学中の医学生の中にはドイツでの就職を考えたことがある人がおられると思います。
前回のSachi先生に続き、ドイツでの就職活動についてこれから少しずつ紹介していきたいと思います。今日は就職活動の第一歩として、ドイツでの滞在許可について少し触れたいと思います。

前回Sachi先生が紹介して下さったように、ドイツでは決まった時期に応募するのではありません。医師就職サイトを見て、研修医を募集している病院に自分で応募する方法をとります。(詳しくは前回のSachi先生の記事を参照下さい)

原則としてEU圏外出身の日本人は長期滞在ビザなしで滞在できるのは90日間です。その90日間の間に病院に応募し、面接を受け、全ての書類手続きを終えるのはよっぽどの事がない限り不可能だと思います。そこで長期滞在ビザの取得が就職活動の第一歩となります。

EUの永住権をもっている方は別として、持っていない方がドイツに90日間以上滞在するには、まずは語学ビザで最大一年間の滞在許可の取得が得策だと思います。

ゲーテインスティテュート、Volkshochschuleなどの語学学校に三ヶ月以上通うのであれば、日本人はドイツに渡航してから語学研修生として、長期滞在ビザを申請することができます。語学学校に通ったあとにも、就職活動に必要な期間を考慮する必要があります。ですのでしっかり計画を立てて移民局でできる限り長い期間の滞在許可を申請するのが良いでしょう。たった三ヶ月だけ語学学校に通う場合であっても最大一年分の滞在許可を申請することが出来ますので、そこは安心してください。

私の場合は外国人医師のトレーニングプログラムに応募して、語学研修生として滞在許可を得て就職活動の時間を得ることができました。時間的に余裕を持つことで、就職活動にも集中できることが出来ますので、語学研修生として渡欧するのが現時点ではベストだと思います。

とはいえ、滞在許可に関するトラブルは付き物ですので、語学学校を選ぶ場合にも日本人の受け入れの実績がある語学学校に問い合わせてしっかりとしたサポートを受けられそうな機関を選ぶことをお勧めします。私の場合、日本人の受け入れの実績がなかったため、残念ながら滞在許可取得のためのサポートは十分ではありませんでしたので、トラブルもあり苦労しました。

それでも滞在許可が出れば、とりあえずは一安心。そこからドイツ語検定取得など就職に必要な手続きに集中できる環境が整います。これで就職活動の第一歩を踏み出せるのです。

少しわかりづらい説明になりましたが、滞在許可取得について軽く紹介させて頂きました。次回以降も少しづつ就職活動のプロセスを紹介していければと思います。

ではでは、今日はこのあたりで。次回をお楽しみに。

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・現在ヨーロッパの医学部に在籍している学生(3年生/臨床医学課程以上)
・ヨーロッパで働く研修医(まだ専門医になっていない医師)
の方は、青年会員として入会する事ができますので、欧州での就職に興味がある方はまずは気軽にお問い合わせ下さい!!
 
posted by JMAE at 07:13| ドイツ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年05月19日

ドイツで就職活動

皆さん、こんにちは。ドイツの医師Sachiです。
今日はドイツでの新卒の就職活動について。

■求人情報
病院の求人情報は、ドイツ医師会誌(Deutsches Aerzteblatt)の求人欄を見るのが一番です。
http://www.aerzteblatt.de/aerztestellen/angebote

もう一つ、大手サイト。
https://www.kliniken.de/

ドイツでは専門医になるためのプログラムをこなすために病院を移らなくてはならない事もよくあり、そうでなくとも経験を積むために違う規模の病院に移る事もあり、専門医になる前の医師が職場を替わる事はごく普通です。つまり、病院が求人する機会は結構多いです。

■志望書類の提出
志望動機書、履歴書(写真、署名付き)、各証明書のコピーを「Bewerbungsmappe」と呼ばれるファイルで一冊にまとめ、郵送します。
写真は普通の証明写真ではなく、写真屋さんで「就職活動用」と言って撮って貰います。
コピーは普通のでいいのですが、印刷や紙の質には気を付けます。
また、バラバラのままで送らず、必ずファイルに綴じます。
これらの費用は税金控除の対象になり、一部(3割くらい?)は返ってきますから、切手代も含め領収書は全て取って置くこと。但し、控除できるのは税金を納めた年にかかった費用についてですから、「年末に就職活動をして、年明けから働き始める」というのだと、税金控除に入れられません。

メールにて応募する場合は、添付画像をPDFやZIPなどで一まとめにし、受け取り側のダウンロードの手間が掛からないように配慮します。

■面接
面接に招待されたら、面接に行く旅費は、「当方では負担しません」と明記されていない限り、全額招待側の負担となります。面接後に電車の切符などを郵送して請求します。

面接で質問される内容を想像し、
頭の中で答えを考えておくだけでなく、
必ず口頭で答える練習をしておきます。
できればそれを動画撮影して、自分で見ておくと、反省点がよく判ります。
また、本命のところに面接に行く前に、幾つか面接を受けておく事をお薦めします。

■その他
就職活動についてはDUDENからマニュアル本が出ています。
志望動機書の書き方から、面接費用の請求方法まで載っており、非常に役に立ちます。
「Duden Ratgeber - Professionelles Bewerben: Von der Stellensuche bis zum erfolgreichen Vorstellungsgespräch」
(勿論この本の代金も、税金控除の対象にできます。)

給料については、「Marburger Bund」という医師の労働組合のようなものがあり、
そこが「Tarif」と呼ばれる基準を出していますので、それを参考にします。
https://www.marburger-bund.de/

基本的には、最初の3−6箇月間は試用期間(Probezeit)、次に1−2年の期限付き契約(Befristeter Vertrag)、その後無期限契約(Unbefristeter Vertrag)となるのが一般的です。妊娠・出産を考えている方は、無期限契約になってからが断然保証がしっかりしています。

■就職後の計画も考えておくこと
卒業してから専門医を取得するまでに、こなさなければならないプログラムがあります。
州の医師会のホームページから「Logbuch」というものを自分でダウンロードし、自分がこなさなければならないものをチェックし、働き始めてからそれぞれの件数を自分でカウントしていき、1年に1度医局長(Chefarzt)にそれを報告し、Logbuchに書き込んで署名してもらいます。あと、職場や医局長が替わる時には、「Zeugnis」という勤務についての評価書を書いてもらいます。
これらは基本的に自分でオーガナイズしなければならず、これがないと専門医にはなれませんので、決して忘れないように。

もう一つ大事なのが、病院の「Weiterbildungsermaechtigung」と呼ばれるもので、病院の規模や設備により、何年分までプログラムにカウントされるかの認可があります。
例えば病院の内科で6年の勤務が必要なのに、その病院が3年分しか認可を得ていなければ、3年後には職場を替わらなければなりません(勿論そのまま勤務してもいいのですが、それでは専門医が取得できません)。
職場を替わるとまた試用期間からやり直しですから、その辺も考慮に入れて、最初に就職する病院を決めた方がいいでしょう。

これらのプログラムは州によって異なる事もあり、専門医になる前に州境を越えて職場替えすると、今迄にこなした分が認められない場合もあります。専門医になる迄は極力一つの州に留まる事をお薦めします。

■外国で医師になってからドイツで就職したい場合
外国の医師がドイツに来る場合、ドイツ語力はまだB2でもよい州もありますが、近い将来には全ドイツでC1が必要になる事が予想されます。
ドイツでは、全ての臨床実習を在学中に済ませ、医師免許を手にしたらすぐに一人前の医師として働きます。就職した初日から普通に担当病棟を割り当てられる事も珍しくありません。つまり、初日から戦力になる人しか採用してもらえないと思っていた方がいいでしょう。
それだと心配な場合は、「Hospitation」と言って見習い期間を設ける事も可能です。これは無給で、食事と寮はただで提供されるというのが従来のやり方でした。無給ですが多少は戦力になるため、病院側は喜んでやらせてくれますし、書類が整う迄の期間をそれで過ごす例もままありました。ところが最近ドイツで最低賃金法が成立し、任意の実習も全て最低時給の保証が義務付けられ、厳しい罰則もできたため、今後は難しくなるかも知れません。
(↓詳しく知りたければ、こちらの212ページ参照)
http://www.aerztekammer-bw.de/aerzteblatt/aebw-archiv/2015/Aerzteblatt_Baden-Wuerttemberg_04-2015.pdf

また最近、外国人医師のための、ドイツ語、医学用語、社会福祉制度、内科、外科、薬学、読図・放射線防護、救急、衛生、法律、問診と記録、などを学ぶ準備コースができてきました。
語学だけでなく、国が違えば法律や保険制度も違いますから、「ドイツのやり方」を教えてもらえるようです。

こちら必読!!!
Marburger Bundの「FAQ – Frequently asked questions by foreign physicians」
必要書類の問い合わせ先や準備コースなどのリンクもありますから、隅々まで熟読したら大体の事はわかります。
ドイツ語:https://www.marburger-bund.de/projekte/auslaendische-aerzte-foreign-physicians/deutsch
英語:https://www.marburger-bund.de/projekte/auslaendische-aerzte-foreign-physicians/english

「外国の医大卒→ドイツで就職」については、今度、Soulさんが書いてくれます。お楽しみに!

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2015年05月10日

ドイツ:ニュルンベルクより

ブルガリア医学部卒業生Soulです。ドイツに引っ越してきて3ヶ月、今はドイツのニュルンベルクという街に住んでいます。

ドイツに来てからは医学用語の習得、ドイツ語検定試験、面接と毎日気が抜けない日々が続いていました。その甲斐あって就職活動も無事に終わりほっとしています。

忙しさのあまりつい先日まで市内観光に出ることがほとんどできませんでしたが、念願の市内観光にようやくでることが出来ました♪ニュルンベルクと言うと、クリスマスマーケットが有名ですが、実は年間を通じて様々なイベントが催されています。

今日は先週催されたBlaue Nacht(Blue Night)と言うイベントについて軽く紹介します。その名の通り、街全体が青でライトアップされいつものアンティーク調の旧市街がその日だけは幻想的な光に包まれます。

Nurnberg Stadt.jpg
いつもの旧市街が

Nurnberg Blaue Nacht Keisersburg.jpg
こんな感じに!!

驚いたのが市内にある博物館や観光名所全てがその夜だけは、夜中までやっているということ。この機会に回れるだけ回ってニュルンベルクの街を堪能できました♪

ようやく住み慣れてきたニュルンベルクも今月で最後、来月からは念願のリハビリ病院での勤務が始まります。

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2015年04月29日

マルタ島の循環器内科より

マルタ島で循環器内科にいるKenです。今日は初めてということもあってマルタ島での循環器内科について紹介したいと思います。

まずマルタについてですが、人口約40万人の小さな島です。かといって僻地かというとそうでもなくて、WHOの医療ランキングでは上位に入る程医療的にはシステムの整った国でもあります。近年ではmedical tourismにも力を入れ始めており、観光地というのと並行して国の違う一面を見せ始めております。
僕が何故マルタに住み始めたかとか何故循環器なのというのは今は置いておくとして今回は循環器内科がどうなっているのか出来る範囲で紹介したいと思います。 皆さんが想像される循環器医というのは例えばドラマの医龍などで紹介されている循環器外科のことだと思います。 でも実際は外科にかかるよりも多くの患者さんに僕たち内科医は係わっています。 もし患者さんが胸の痛み、動悸などを訴えた場合、初めにみるのが救急医を除いて循環器内科になります。 そこで僕たちはどの患者さんが心臓に問題があるかを判別して様々な検査をしていくことになります。そして最終的に外科的治療が必要と判断した場合、初めて外科にみていただくという流れになります。もちろんこれはマルタの場合で他の国では違ってくるかもしれません。

ここで僕の仕事について紹介します。
循環器内科といっても、様々な分野に別れていて最近ではそれぞれの専門に別れていく風潮にあります。カテーテルに特化した先生、心臓の電気的リズムの問題に特化した先生、循環器疾患の予防に特化した先生など一般に循環器内科といっても様々です。 僕はと言いますと、まだ専門医ではありませんので確かではありませんが、一般に検査中心のnon-invasiveと言われる分野を中心にやっています。 この分野の進歩はテクノロジーの進化によって最近物凄く、毎年の学会の度に新しい物がでてきます。その分、やり甲斐はあります。この分野が何故大事かというと、僕たちがやる検査によって大体治療方針が決まるからです。勿論例外はあります。 そういうことにやり甲斐を感じています。
僕の日常は病棟にいる患者さんを診ることから始まります。外来の患者さんを診て、その後心エコーなり心臓血管CT、更には心臓MRIなど検査項目は多岐にわたります。大変ですが、患者さんと直に関わることが多いです。
欧州でご活躍の医学生の皆さん、もし興味があれば是非マルタを訪れてくださいね。

P1100208.JPG
↑mater dei hospital


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2015年04月14日

家庭医救急当直 その2

ドイツのKenjiです。

前回ローテクで家庭医救急当直をこなしていると書きましたが、今回は解答編。
その前にここでのシステムについて説明しましょう。
心筋梗塞、肺栓塞、脳出血などの、本当の救急は私達は扱いません。
患者さんないし家族がコールセンターに電話すると、そこで判断され、緊急の場合は直接救急医と救急車が呼ばれ、青ランプとサイレンで駆けつけます。そこから救急車かヘリコプターで患者を病院に運びます。

私達が呼ばれるのはそれ以外のケース。
多くの国では、救急外来に多くの患者が来て何時間待ちなのに、本当に治療が必要なのはごく一部だけ、というのが現状でしょう。所謂「風邪位で病院に来るな。」というやつです。だから我々がフィルターになって、簡単な治療は自分たちでして、病院は緊急の患者だけに専念出来るようにしているわけです。
これは優れたシステムだと思います。外来、往診で診る患者さんの内、病院での検査、治療が必要なのは一割もありませんから。

ですからこの当直で一番最初にするのは、自分で対処できるかどうかの判断です。
そのためにはまず患者さんの顔色、呼吸、話し方などを総合的に診る必要があります。家族の方に普段と比べてどうかと尋ねることも重要です。主訴、病歴、既往歴、手術歴、アレルギーなどを全ての患者さんに尋ねることは当然ですが、そうすれば、実際診察に入る前に大体の治療の予測はつきます。確定診断は多くの場合出来ませんが、週末ならば対処療法だけで、月曜日に主治医へ行きなさい、で片がつくことがほとんど。「今は大したことないけど、もっとひどくなったら病院に行きなさいね。」と言っておくこともよくあります。自分のための保険も兼ねて。ですから診察にハイテクを用いる必要はないのです。
それよりも自分の五感をフルに使うことです。そして、自分では対処できないと判断したら、救急車(救急医とかサイレンなしの)を呼んで、病院に運んで頂きます。一番多いのは、お年寄りで単純な風邪か、肺炎かわからないケースでしょう。

そんなわけで、産婦人科医でも家庭医救急当直は務まるとのお話でした。


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2015年04月10日

家庭医救急当直、その1

またドイツの片田舎よりKenjiです。
今日は産婦人科の医師が行う家庭医救急当直のお話。

ちなみに一般内科、小児科などの専門トレーニングは一切していません。医師免許取って以来産婦人科一筋です。こんな私がこの当直をするようになったのは、ひとえに人不足、と言うより内科、家庭医不足によるもの。
ここは大都市からは120kmほど離れた田舎で、開業医の年齢が毎年上昇しています。
若い医者は殆どが大都市志向で、田舎の開業医が後継者を見つけるのは至難の業。
当直も一週間毎晩続く激務ですので、ある一定の年齢になると免除されます。
だから毎年毎年該当者が少なくなり、以前は内科、小児科、外科、整形外科などの医者で回していたのですが、段々範囲が広がり、産婦人科も免れなくなってしまいました。
来年からは例外なしに全科の開業医が当直を相務める事となり、
「レントゲンなしでどうやって診断できるの?」(放射線科の医師)
「血液とか尿しか知らない。」(臨床検査医師)はまだ可愛い方ですが、
「生きてる人間診たことない。」(病理学医師)などになると悲鳴というか悲劇と言うか(笑)。

これを読んでいられる方々は、多分まだ若く、大学か、卒業して大病院に勤務していらっしゃるかでしょう。ということは、周りにハイテクの機械が揃い、それを駆使して診察されていることと思います。
ここの当直は全く逆のローテクで、往診に行く時に鞄の中に入っているのは聴診器と血圧計だけ
これで一体どうやって診察するのでしょうか。答えは次回に。


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